野上牛頭天王宮という名でも呼ばれている神社です。
田倉牛神社
岡山県備前市吉永町福満994−1
伝承によれば、田倉牛神は吉見神社の日子八井命が現れたときに、応対した土地の神で、顔が牛のようであったといわれています。
鳥居はあるものの社殿がない珍しい神社です。
田倉牛神社は牛頭天王を祀る神社でしたが、農業振興として岡山藩が牛を飼うことを奨励し、牛馬の病気平癒を祈願する神社に変貌しました。
現在では牛馬に関する願い事だけではなく、一般的な大願成就にもご利益は拡張されています。
御神体は牛の石像で、そのまわりには参拝者から奉納された20万体ともいわれる備前焼の牛像が積まれています。
かつては飼い牛の病気平癒が祈願されていましたが、現在は家内安全、五穀豊穣、商売繁盛も祈願されています。
境内には、備前焼製の子牛が沢山ある不思議な光景が見られる珍スポットとして有名です。
沢山ある子牛の中からピンと来るものを1体選び出し、売店で買った新しいものを交換してから持ち帰ります。
その後、願い事が叶ったらその持ち帰って借りた子牛1つとさらに売店で新しい子牛を1体買い合計2体を返すと良いとされてきました。
そのため、現在のように子牛まみれなスポットになりました。
参拝客が多い神社ですが、特に1月5日の牛神社大祭では多くの参拝者でにぎわいます。
牛神社は牛頭大王が祭神の神社です。
牛頭天王は薬師如来が化身した神で、素戔嗚尊と同一神とされます。
祇園精舎の守護神とされますが、その出自は不明な点が多いです。
疫病神としての性格が強く、それを祀ることによって病気平癒の神とみなすところが大きいです。
京都の八坂神社の祭神として有名ですが、姫路の広峰神社から勧請されています。
JR山陽本線の最寄り駅はJR吉永駅で、徒歩約20~30分です。
徒歩が難しい場合は最寄りのタクシーを利用してください。
2024年1月5日。備前焼の子牛の置き物に願いを込める・田倉牛神社、正月の大祭・五穀豊穣、家内安全、平和を祈願(外部リンク)