大畑駅(オコバエキ)は、九州・肥薩線の駅で、無人駅となっていて駅舎は木造で建設されています。

 熊本県人吉市にあり、秘境駅の一つとして鉄道ファンや九州観光で有名なスポットです。

 大畑駅
 熊本県人吉市大野町

 1909年11月21日に信号所として開設され、12月26日に旅客駅に昇格しました。

 当時の肥薩線は1972年3月まで蒸気機関車で運用され、大畑駅は給水駅として重要視されていました。

 その当時の遺構である給水塔が現在でも残っています。

 日本ではあまり見られないループ線やスイッチバック線が隣接しています。

 人吉~大畑駅間にあるループ区間は通称「大畑ループ線」と呼ばれ、さらにループ線内にスイッチバック線があるのは日本ではここだけです。

 現在では、鉄道の電力化が進み、肥薩線では蒸気機関車から気動車へと車両運用が変更され、このような急勾配でも簡単に登れるようになりました。

 トンネル掘削技術、土木技術も進化し、このような複合構造は以降建設されませんでした。

 いつ頃から始まった風習なのかは一切不明ですが、駅に名刺を貼ると出世するという話から駅舎に多数の名刺が貼られています。

 1996年3月から運航開始した観光列車「いさぶろう・しんぺい」も停車します。

 緑川ゆきさんによる漫画、「夏目友人帳」の聖地の一つであることから、いろいろなファンが訪れる人気の駅です。

 作品は2007年9月号から雑誌「LaLa」で連載中で、テレビアニメシリーズは2008年から6作が放送されました。

 第一シーズンの第7話、「子狐のぼうし」に登場する駅舎のモデルとされています。

 2022年1月時点で、国内累計発行部数は1600万部を突破しています。

 駅付近の斜面は梅園となっており、駅舎北側には桜も植えられているため、2月下旬~春頃には花見スポットとなっています。

 2020年7月に発生した豪雨の影響により肥薩線が不通となったため、2022年現在は営業休止中となっています。

【肥薩線】大畑駅スイッチバック(外部リンク)
 

【鉄道】駅歩き : 肥薩線 大畑駅[熊本県]スイッチバックとループ線の駅(外部リンク)

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