壺阪寺は、奈良県桜井市にある真言宗の寺院です。

 壷阪寺(南法華寺)
 奈良県高市郡高取町壷阪3

 

 草創については不明な点が多いですが、伝承によれば大宝3年(703年)に元興寺の弁基上人により開かれたとされます。

 西国三十三所第6番札所で、本尊は十一面千手観世音菩薩です。

 後に元正天皇の祈願寺となりました。

 平安時代、京都の清水寺が北法華寺と呼ばれるのに対し当寺は南法華寺と呼ばれ、長谷寺とともに古くから観音霊場として栄えました。

 壺阪寺は、重要文化財として、礼堂・三重塔・鳳凰文磚・絹本著色などがあります。

 また、境内には約3000本の桜が植えられており、春には美しい花見スポットとなっています。

 壺阪寺は、奈良の古都の文化と自然の魅力を感じられる寺院です。

 眼病封じのお寺として有名で、盲目の夫とその妻の夫婦愛を描いた人間浄瑠璃『壺坂霊験記』の舞台として知られています。


 盲目の沢市は、妻のお里が明け方になると出掛けていくのに気付き、男ができたのではと疑い妻を問い詰めます。

 お里はこの三年間、沢市の目が治るようにと壷阪寺の観音様に願掛けに行っていたと打ち明けます。

 邪推を恥じた沢市は、お里とともに観音詣りを始めるが、目の見えない自分がいては将来お里の足手まといになると考え、満願の日にお里に隠れて滝壺に身を投げます。

 夫の死を知り悲しんだお里も、夫のあとを追って身を投げてしまいます。

 二人の夫婦愛を聞き届けた観音の霊験により奇跡が起こり、二人は助かり、沢市の目も再び見えるようになります。


 観音さまのいい話 第二話【壷阪寺編】壺阪霊験記6分完結(外部リンク)

 壺阪寺は四季折々の自然に囲まれており、春には桜や梅、秋には紅葉が見事に彩ります。

 壺阪寺の観光では、金堂や五重塔を見学したり、国宝館や美術館で貴重な仏像や絵画を鑑賞したりすることができます。

 また、壺阪寺の周辺には飛鳥時代の遺跡や古墳などが多くあり、歴史好きにはたまらないスポットです。

  壺阪寺(南法華寺)編『第1話』|奈良観光コンシェルジュが高取町のお寺をご紹介(外部リンク)

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