三十三間堂は京都市東山区三十三間堂廻町にある天台宗の寺院で、洛陽三十三所観音霊場第17番札所です。

 三十三間堂は、国宝1001体の千手観音を拝むことができる有名なスポットです。

 三十三間堂
 京都府京都市三十三間堂廻町657

 壇上に整然と並ぶ黄金に輝くその姿は圧巻で、外国人にもインスタ映えすると注目を集めていま

 建物の正式名称は蓮華王院本堂といい、同じ京都市東山区にある妙法院の飛地境内であり、同院が所有・管理しています。

 この地には元々後白河上皇(1127年 – 1192年)が離宮として建てた法住寺殿がありました。

 創建当時は五重塔なども建つ本格的な寺院でしたが、1249年の建長の大火で焼失しました。

 1266年に本堂のみが再建され、その広大な法住寺殿の一画に建てられたのが蓮華王院本堂としての三十三間堂です。

 これが現在の三十三間堂と称されている堂であり、当時は朱塗りの外装で内装も極彩色で飾られていたといいます。

 三十三間堂の名称は、本堂が間面記法で三十三間四面となることに由来します。

 ここでいう間は長さの単位ではなく、社寺建築の柱間の数を表す建築用語です。

 ここでは桁行三十三間の周囲四面に一間の庇を巡らせたという意味です。

 そもそも33は観音菩薩に縁のある数字で、観音菩薩が33種の姿に変じて衆生を救うと説かれることに由来しています。

 柱間が33あるのは本堂の内陣の母屋で、建物外部から見える柱間は35あります。

 正面に7間の向拝がありますが、この区域は1649年から1651年頃の増築です。

 同じく国宝の風神・雷神と観音二十八部衆など、一つ一つ見ごたえのある仏像も人気です。

 2017年には、45年にわたった千手観音立像全1,001体の修復が完了しました。

 京都府京都市三十三間堂廻町にあり、京都市営バス(86・88・206・208号系統)博物館三十三間堂前下車、徒歩すぐです。

 電車では、京阪本線七条駅から東へ徒歩5分です。

 自家用車は50台分の参拝専用駐車場があり、40分まで無料です。

 国宝「三十三間堂」を巡る(2022年4月11日)(外部リンク)

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