公営地獄のテーマパークと呼ばれる珍スポットです。
立山山麓に芦峅寺=あしくらじがあり、古くからこの一帯は立山信仰の拠点でした。
まんだら遊苑
富山県中新川郡立山町芦峅寺 古屋敷15
現在も、鎌倉時代初期に起源をもつとされる雄山神社、鎌倉時代後期に起源をもつとされる閻魔堂、うば堂基壇、840基の石仏群が広がっています。
そのため、いまだ立山信仰の原風景が残るこの地に、集落丸ごと博物館とする構想が打ち立てられました。
その一つとして、平成7年にオープンしたのが、この「まんだら遊苑」です。
立山博物館に付属する施設で、立山まんだらの世界を五感で感じられます。
自然の中にあり敷地の面積は約4ヘクタールと広大です。
屋内の展示など目や耳を使った知覚だけでなく、立山信仰を五感で感じる野外施設として作られました。
設計したのは、東京武道館などを手掛けたポストモダンの建築家の六角鬼丈さんです。
まんだらとは、簡単にいえば、悟りの世界や仏の教えを示した図絵です。
種類は千差万別で、立山にも立山信仰の内容を描いた掛け軸式の絵画が残っていて、それが「立山曼荼羅」です。
「立山曼荼羅」が表す立山信仰をベースに、4つのエリアで構成されています。
地獄の世界を表現した「地界」、立山登拝路を表現した「陽の道」、立山浄土を表現した「天界」、そして、現世に戻る「闇の道」です。
普段あまり使わない嗅覚も駆使して、あの世を体感できます。
営業時間はAM9:30~PM5:00(入苑はPM4:30まで)、定休日は月曜日(祝日を除く)・祝日の翌日、冬期休苑は12月1日~3月31日までです。
年に1回ナイトウォークがあります。
[富山]立山博物館 まんだら遊苑とまんだらナイトウォーク(外部リンク)