シバザクラ（芝桜）

　シバザクラは北米原産のハナシノブ科フロックス属に属する多年草の植物です。

　桜と同時期に桜に似た花を芝のように咲かせることから、芝桜と名づけられました。

　英名ではMoss phloxと呼ばれ、地面を這うような姿が苔にたとえられています。

　花詰草、花爪草などの別名もあります。

　フロックス属は非常に種類が多く、一年草、宿根草などがあります。

　種類によって開花時期や草姿、性質などが違います。

　シバザクラは這うように広がる匍匐性の性質の多年草で、4月～5月が開花時期です。

　開花時期になると、地面が花で覆われるほどたくさんの花が開花します。

　花の色は、ピンク系濃淡をはじめ、白、青、紫などバラエティー豊富です。

　最近は、花の大きさが500円玉サイズの大輪種など、特徴のある品種も育種されています。

　それぞれ満開時の美しさは息を飲むほどきれいです。

　公園や植物園などの広い面積に植栽された場所は、観光名所となっています。

　好みの環境に植えれば、株は次第に広がっていきます。

　草丈は10cmほどになり、密集して小さな花をつける特徴からは可憐さや風情を感じさせます。

　北アメリカを中心に分布し、世界各国でも庭や公園などにたくさん植えられることが多いです。

　開花時期は3～5月で、見頃を迎えた芝桜は非常に美しく見えます。

　日本では芝桜のみを埋め尽くし、花だけで作られた絨毯のような観光名所もあります。

　花言葉は「合意」「一致」「臆病な心」です。

　「合意」「一致」は、芝桜が密集して花をつけることに由来しています。

　「臆病な心」は、小さな花が群れを作って咲く特徴にちなんでいます。