礼文島は、北海道稚内の西方60kmの日本海上に位置する島です。

 礼文島
 北海道礼文郡礼文町

 礼文郡礼文町に属し、礼文水道を挟んで利尻島の北西に当たります。

 アイヌ語では、沖の島を表すレプンシㇼ(repun-sir)やレプイシㇼ(repuy-sir)と呼ばれていました。

 日本語名は、このレプンに字を当てたものです。

 島の形成は、新生代第三紀或いはそれ以前とされています。

 先史時代のオホーツク文化期の遺跡が、香深井や船泊で発見されています。

 日本最北端の有人島で、東西約7.9km、南北約25.8km、周囲約72kmです。

 スコトン岬と金田ノ岬の間に、直径5kmの半円形の船泊湾があります。

 最高地点は標高490mの礼文岳で、スコトン岬の北方約1kmにはトド島という小島があります。

 集落は、東海岸と北部・南部にまとまっています。

 西海岸には、元地・宇遠内・西上泊・鉄府の集落があります。

 中心集落である香深・船泊をはじめ、島の東海岸・北部は比較的開けています。

 島を縦断する車道は東海岸にあり、北部・東部・南部に通じています。

 西海岸を縦断する道は、車両の通行ができない林道のみです。

 島の北部には、久種湖という淡水湖があります。

 住民基本台帳に基づく人口は、2023年6月現在2,301人です。

 気候は冷涼で、海抜0メートル地帯から200種類以上の高山植物がみられます。

 別名、花の浮島と呼ばれ、利尻礼文サロベツ国立公園に指定されています。

 観光で訪れるなら、5月~10月がベストシーズンです。

 礼文島北部は樹木が少ないのですが、明治期の薪材の伐り出しや度重なる山火事によるものです。

 ウニ、ホッケ、タラ、コンブなどの豊かな海の幸が味わえる食の島です。

 離島であるため、生息する動物が限られます。

 哺乳類は、ネズミ、シマリスやイタチなどの小動物しかいません。

 ヒグマやヘビが生息しませんので、安心してトレッキングを楽しめます。

 間宮林蔵も登頂を試みたという、記録が残っています。

 浜中から西上泊を経てアマナ・宇遠内を抜け香深井へ続く道は、全長約17㎞です。

 アクセスは稚内港からのハートランドフェリー(旧・東日本海フェリー)で、香深港フェリーターミナルまで約2時間です。

 飛行機は、丘珠空港から利尻空港まで約55分、新千歳空港から利尻空港まで約50分です。

 なお、礼文空港は2009年4月9日から2026年3月31日まで運用休止となっています。

 【礼文島】利尻富士を眺める桃岩展望台トレッキング♪(外部リンク)

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