仏願寺札幌本山は、札幌市南区石山東6丁目1-24に所在する寺院です。

 仏願寺札幌本山
 〒005-0850 北海道札幌市南区石山東6丁目1−24

 別に佛願寺とも表記されることもあり、巨大涅槃仏像で知られています。

 仏願寺にある黄金色の涅槃像は、全長45mで涅槃像としては日本国内最大とされます。

 もともとは1989年に、リゾート施設の恵山モンテローザモニュメントとしてつくられたものです。

 恵山モンテローザは、札幌の鉄鋼加工メーカーの三井が1988年に恵山高原ホテルを買収して開発した総合観光施設です。

 1990年に公開されましたが、バブル崩壊後の1997年に温泉施設以外の全ての施設の営業を終了しました。

 そして、1998年に恵山モンテローザが閉鎖され、1999年には元締の三井が解散し温泉の営業も終了しました。

 後に残ったのは、廃虚と化した建造物と朽ち果てるばかりの涅槃像でした。

 施設の経営破綻後、涅槃像は恵山町によって管理されていました。

 2003年に、仏願寺が涅槃像1400万円で購入して解体されました。

 そして、像は札幌へ運び込まれて、2008年に復元されました。

 現在は仏願寺大涅槃聖堂として移築され、公開されています。

 なお、プール、噴水、ホテル建物跡は今も残っており、かなり朽ちた状態となっています。

 涅槃仏とは、お釈迦さまが入滅する様子を仏像としてあらわしたものです。

 ほとんどの像容は右手を枕とするか、もしくは頭を支える形態です。

 基本的には頭は北向き顔は西向きとされ、一般の人が亡くなった時に北枕とされる由縁となりました。

 涅槃仏は、寝仏、寝釈迦像、涅槃像とも呼ばれ、主にタイの仏教寺院などで見られます。

 お釈迦さまの像の種類は、立像、坐像、涅槃像の3種類です。

 立像は、いまだ修行中で悟りを開く前の姿とされます。

 坐像は、修行して悟りを開かんとしている時あるいは開いた直後の姿です。

 涅槃像は、全ての教えを説き終えて入滅せんとする姿を顕すとされます。

 目を閉じた涅槃像は既に入滅した姿で、目が開いている涅槃像は最後の説法をしている姿です。

 足の裏には、宇宙観を示す文様などが描かれています。

 第52回『こんなに目立たない場所になぜに日本一の横たわるお釈迦様の像があるの?』舎利山 仏願寺の涅槃大仏。(外部リンク)

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