ムシトリナデシコ(虫取撫子)

 ナデシコ科マンテマ属の一年草または越年草で、ヨーロッパ南西部が原産地です。

 ナデシコ科の植物でナデシコ科にはたくさん種類がありますが、ムシトリナデシコには特には種類はないようです。

 日本には明治時代に導入されたものが帰化植物として定着し、道端や空き地などで見ることができます。

 帰化植物で北海道~九州まで広くみられます。

 ピンク色や白色の小さな花を茎の先に多数咲かせます。

 花びらは5枚で、花被片の基部には鱗片があります。

 萼は筒状で、10本の脈が入ります。

 茎の上部には粘液を出す茶色い部分があり、ここにアリやハエなどの虫が捕らえられることがあります。

 この性質からムシトリナデシコという名前がつけられましたが、食虫植物ではありません。

 ムシトリナデシコは、愛する人に対する深い感情や思いやりを表現する花として贈られます。

 しかし、花が閉じることは、愛が終わることを暗示するとも言われますので、注意が必要です。

 花言葉は、「秘密の愛」「控えめな美しさ」「恋人への思いやり」です。

 「秘密の愛」は、花が閉じて隠れることによります。

 「控えめな美しさ」は、花びらの切れ込みが控えめな装飾に見えることからです。

 「恋人への思いやり」は、花が優しく触れるだけで閉じることから来ています。

科・属   ナデシコ科・マンテマ属
和名   虫取撫子(虫捕撫子)
英名   Sweet William Catchfly
学名   Silene armeria
原産地  ヨーロッパ
開花期  5月~7月

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