シラン(紫蘭)

 古くから親しまれている地生蘭の一種で、日本に自生している多年草で、縁起が良いとされています。

 凛とした美しい花、山野に自生するほどの生命力、相反する2つの魅力を持つ紫蘭に虜になる愛好者も多いようです。

 草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。

 ラン科の植物の一種で、東アジアや東南アジアに広く分布しています。

 暑さ寒さに強く、気温が低くなると葉を落としますが、春になると新しく出た地下にある偽球茎から再び葉を茂らせます。

 丈夫で放任で育ち、繁殖力が旺盛で庭植えや鉢植えとして親しまれています。

 香りが良くて美しい花を楽しむことができるだけでなく、空気を浄化する効果もあります。

 蘭と言えば繊細なイメージを持つ人も多いと思いますが、紫蘭は山野に自生するほど力強い生命力を持っています。

 しかし乱獲や自然環境の変化により自生数がどんどん減っており、現在では準絶滅危惧種に指定されるほどにまで減少しています。

 花言葉は、「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」「薄幸」です。

 「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」という花言葉は、英名である「ヒヤシンス・オーキッド」からヒヤシンスの花言葉に由来するギリシャ神話にちなみます。

 「薄幸」は、シランの花や葉、全体的な見た目が線が細くみえることに由来します。

 また、ユリのように花が下を向くことからも、控えめなイメージがついたようです。

科・属   ラン科・シラン属
和名   紫蘭
英名   urn orchid
学名   Bletilla striata
原産地  日本、台湾、中国
開花期  5月~6月頃

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