春の花で最盛期は4月、花色は白、ピンクです。
枝垂れるように生長した枝に、白やピンクの小さな花を無数に咲かせるバラ科の落葉低木です。
花の開花時期が雪の降る冬に思われがちですが、桜と同じころの春に開花する植物です。
枝垂れような枝ぶりが柳に似て、枝に雪のように咲く花が雪を連想させることから名前がつきました。
生育が良く丈夫な植物ですので、公園などの公共空間でもよく見かけます。
刈り込みに堪える木ですので、刈り込んで生垣として仕立てることもできます。
大きくしたくない場合は、毎年、花の後に剪定をすると、低めの丈で管理することもできます。
近年はピンク系の新しい品種や黄金葉の品種など、葉を楽しむ品種もあります。
花は切り花としても愛され、たくさんの枝ものが冬から早春に流通しています。
花言葉は、「愛嬌」「愛らしさ」「気まま」「静かな思い」です。
雪柳の花の大きさはわずか直径7mm~8mmほどで、小さくかわいらしい花姿から、「愛嬌」「愛らしさ」の花言葉がつけられたといわれています。
「気まま」は、花をびっしりとつけた細い枝が風に揺られて、ゆっくり気ままに揺られているように見えたようです。
「静かな思い」も、静かに花が揺れるさまが由来と考えられます。
和名の「雪柳」は、柳のように細長い枝に、白い小花が降り積もったように見えることに由来します。
散った花がまるで米を撒いたように見えることから「小米花」という別名もあります。
科・属名 バラ科シモツケ属
学名 Spiraea thunbergii
和名 雪柳(ユキヤナギ)
別名 小米花(コゴメバナ)
英名 Thunberg spirea,
Thunberg’s meadowsweet,
Baby’s breath spirea
原産地 日本、中国
旬の季節 春
開花時期 3月~5月