地獄谷野猿公苑は、長野県の北部、上信越高原国立公園の志賀高原を源とする横湯川の渓谷に位置しています。
公苑の手前には、100度近い源泉を吹き上げる渋の地獄谷噴泉があります。
公苑は1964年に開苑し、開苑当初からの「猿と人間の共生を観光客に見せること」を徹底し、野生のニホンザルの生態を間近で観察できる野猿公園として知られています。
戦後の林業により、サルが食料にしていた奥山の木々が切り倒され、サルは生息地を無くし、山から地獄谷付近まで下りて来るようになりました。
ところが、山を下りたサルの頭数が多すぎて食料が足らず、さらに下流の湯田中温泉付近のリンゴ畑が被害を受けました。
地元民は林野庁にサルを駆除する許可を願い出ましたが、初代の苑長となる原荘悟は、猿と人間との共生を目指して、上流にてサルを餌付けしました。
サルを駆除せずにリンゴ農家の被害を減らすため、3年がかりで警戒心の強いサルの群れを手なずけ、1964年に地獄谷野猿公苑が開苑されました。
冬にはサルが温泉に浸かる様子が知られる、国際的な観光地で、英語圏ではSnow Monkey Mountainとも呼ばれます。
標高850メートルのこの地は、一年のほぼ三分の一が雪に覆われる厳しい環境です。
急峻な崖と、いたるところから立ち上る温泉の湯気、そのような光景を見た太古の人々はこの地を地獄谷と呼びました。
しかし、ここはサルたちにとっては楽園で、古くからこの地にはニホンザルの群れが自然のままに暮らしています。
国内外からの観光客も、不便な道のりにも拘らず年間約10万人が訪れています。
スキーで多数訪れていたオーストラリア、台湾、欧米からの観光客に加え、シンガポールやタイなど東南アジアからの旅行客も増えています。
公苑では夏冬の区別なく、山から下りてきた野生のニホンザルが観察できます。
野生の動物を、これだけ近くで安心して見られる所は世界でもあまりありません。
群れは160頭程度で、うち50頭から60頭ほどが入浴するようです。
地獄谷野猿公苑
〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏6845
地獄谷野猿公苑のスノーモンキー(外部リンク)
Jigokudani Snow Monkey Park | Nagano, Japan