日光市は栃木県の北西部に位置する市で、鎌倉時代以降、日光権現を祀る山々が知られるようになった宗教地域です。
江戸時代に徳川家康と徳川家光など、江戸幕府の初期の将軍によって徳川家の廟地となりました。
徳川時代以降に、日光東照宮の鳥居前町として参拝客で賑わいました。
以後「日光を見ずして結構と言うこと莫れ」という言葉で日本中に観光地・景勝地として知られるようになりました。
明治時代に入ると、海外でも景勝地として知られていた日光東照宮や、中禅寺湖、日光湯元温泉などを外国人が訪れるようになりました。
やがて、外国人に対応した宿泊・滞在施設が整備され、国際観光都市としての体裁が整えられていきました。
そして、2006年3月20日に、今市市、旧日光市、足尾町、藤原町、栗山村が新設合併し、現在の日光市が発足し、市役所本庁は旧今市市役所に置かれました。
市内の観光地・景勝地としては、旧日光の社寺や、エリアとしての日光の日光連山、中禅寺湖、華厳滝、竜頭滝、戦場ヶ原、湯滝、湯ノ湖や日光湯元温泉があります。
さらに、行政地域としての現日光市域の、鬼怒川温泉、川治温泉、湯西川温泉、鬼怒沼湿原、龍王峡、足尾銅山などがあります。
1993年には「東武ワールドスクウェア」が開業し、2017年に最寄り駅も整備され、1999年に「日光の社寺」が世界遺産に登録されました。
日光東照宮は、江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現を主祭神として祀り、日本全国の東照宮の総本社的存在です。
徳川家康は駿府、現在の静岡市で、1616年6月1日に死去しました。
遺命によって遺骸は直ちに駿河国の久能山に葬られ、久能山東照宮の完成を見ましたが、翌年、二代将軍秀忠が天海僧正に命じ、下野国日光に改葬されました。
家康が日光に祀られることになったのは、家康本人の「八州の鎮守となろう」という遺言からです。
朝廷から東照大権現の神号と正一位の位階の追贈を受け、奥院廟塔に改葬され、家康死去の一周忌に遷座祭が行われました。
1634年9月に3代将軍・徳川家光が日光社参し、1636年の21年神忌に向けて寛永の大造替が始められ、荘厳な社殿への大規模改築が行われました。
表参道の先に有る高さ9mの石鳥居は日本最大の鳥居であり、日光東照宮の建物には様々な動物の木彫像が見られ、「見ざる、言わざる、聞かざる」の猿は有名です。
久能山東照宮、上野東照宮と共に、三大東照宮の一つに数えられています。
輪王寺、日光二荒山神社を含めた二社一寺は、「日光の社寺」としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。
JR日光駅、東武日光駅にかけて門前町が形成され、参拝者や外国人を含む観光客が多く訪れています。
観光シーズンには、日光市中心部の混雑緩和を図るため、日光霧降スケートセンターや清滝インターチェンジ近隣に臨時駐車場が設置されることがあります。
日光東照宮
所在地:栃木県日光市山内2301
主祭神:徳川家康公(相殿)豊臣秀吉公・源頼朝卿
社格等:別格官幣社
創建: 元和3年(1617年)
本殿: 権現造
例祭: 5月17日・18日
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