カルガモ(軽鴨)

 水辺に群れで生活し、春から夏にかけて、10羽程度の雛を連れて泳いでいたりします。

 渡りをせずに市街地の川沿いの草地に巣を作って、公園の池など人間の生活圏でも普通に見られ、いつも身近にいるカモです。

 日中は座ったりして休んでいて、夜になって活動するのが一般的です。

 オス、メス同色で、全長60cmくらい、全体に黒褐色で、脚は橙赤色、顔は白っぽく、二本の黒褐色線があります。

 くちばしは黒く、先端部は黄色で、よく目立ちます。

 飛行時の翼の下面の風切羽の黒褐色と、雨覆羽の白色の対照が鮮やかです。

 メスオス同色ですが、体はオスの方が大きく、黒味も強いです。

 グエーグエッグェ、と聞こえる大きな声で鳴きます。

 アジアの温帯から熱帯に分布・繁殖しています。

 日本では全国で繁殖し、本州以南では留鳥、北海道では夏鳥です。

 河川、池沼、海上など水辺に住んでいます。

 餌は植物質で、草の葉・茎・草の実などを主食にしていますが、稲を踏み荒らし食べてしまうことから害鳥でもあります。

 ゲンゴロウなどの水生昆虫やタニシなど貝類を食べることも知られ、ワカサギなどの魚類を食べることもあります。

 大きさはほぼ一緒ですがマガモよりもやや体重が軽く、それが名前の由来になったという説や、万葉集に歌われた「軽ケ池」に由来するという説があります。

学名   Anas zonorhyncha
英名   Eastern Spot-billed Duck
和名   軽鴨
分類   鳥類
分類詳細 カモ目カモ科
全長   51-64cm
分布   本州以南に生息

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