別名、ペーパーホワイト(Paper White)、フサザキスイセン (房咲き水仙)です。
ニホンスイセンに先駆けて咲く寒咲きのスイセンで、花の中心部分が白色で、真っ白な花に見えます。
「水仙」という漢名は、中国の古典の「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙という」に由来し、水辺で咲く姿を仙人にたとえたものと考えられます。
ひがんばな科スイセン属の多年草で、学名は「Narcissus tazetta ssp papyraceus Paper White:ナルキッスス タゼッタ パピラケウス(ペーパーホワイト)」です。
「Narcissus」は、ギリシャ神話の青年の名「Narcissus(ナルキッソス)」にちなんでいます。
ナルキッソスは、泉に映った自分の姿に恋して死に、その後にこの花が咲き出たという神話があります。
「tazetta」は、副花冠の形が似ているので、イタリア語で「小さいコーヒー茶碗」を意味しています。
この純白の花は、地中海沿岸が原産で、室町時代以前に中国から渡来しました。
日本でよく見かける花の中央の副花冠が黄色い種は、ニホンスイセン(日本水仙)です。
ペーパーホワイトはニホンスイセンと異なり、副花冠が白色をしていて真っ白な花に見えて、エーゲ海に浮かぶ島の白壁とイメージが重なります。
高さは20~30センチほどになり、開花時期は12月から2月頃です。
花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」です。
水鏡に映った自分の姿に恋をしてスイセンになってしまった美少年ナルキッソスの伝説に由来します。
ですから、スイセンは水辺であたかも自分の姿を覗き込むかのように咲くといわれます。
自己陶酔型の人を意味する「ナルシスト」は、ナルキッソスの神話に由来します。
分類 ヒガンバナ科
スイセン属
学名 Narcissus tazetta var.
Paper White
別名 ナルキッス
スパピラセウス、
フサザキスイセン
(房咲き水仙)
花弁色 花びらは白、
副花冠も白色
花径 3㎝程度。