アリッサム

 アブラナ科アレチナズナ属に分類される多年草で、主にヨーロッパやアジア、北アフリカに生息しています。

 アリッサムの語源は、ギリシャ語の「狂気しない」という意味からきています。

 狂犬病の治療にも用いられたとされ、ギリシャ語では「a」は否定を表し、「lyssa」は狂犬病を表しますので、2つを合わせた「alyssum」は造語とされています。

 秋から春まで長い期間、小さい花をたくさん咲かせて、花壇で可愛い花を楽しませてくれる、寄せ植えの名わき役として人気の花です。

 寄せ植えのほか、ハンギングや、花壇の縁どりにも大活躍してくれます。

 アリッサムの小さな花が集まって咲く姿は、人間関係をアップさせてくれるといわれています。

 特に白い花は気の浄化作用があるのでおすすめです。

 アリッサムの名前で流通する植物には、アレチナズナ(アリッサム)属以外の植物が多くあります。

 アリッサムやスイートアリッサムとして最も多く流通するのは、白、ピンク、紫色、赤茶色、クリーム色などの花を咲かせる、ロブラリア・マリティマです。

 スイートアリッサムという名前が短縮されてアリッサムと呼ばれることがあったり、2つの名前は混同されがちなのですが、この2つは別の植物です。

 花言葉は、「美しさを超えた価値」「奥ゆかしい美しさ」「優美」「飛躍」です。

 「美しさを超えた価値」は、春先に白やピンク、黄や紫といった美しい花がじゅうたんを敷いたように咲き広がり、甘い香りを放つことからつけられました。

 「奥ゆかしい美しさ」は、メインの花の引き立て役ともいわれ、寄せ植えや花壇の中でしゃしゃり出ていないものの、誰もが目を止める花姿です。

 「優美」は、アリッサムの小さな花の色や形、そしてよい香りをイメージした言葉です。 

 「飛躍」は、暖かくなる時期にアリッサムが一気に力強く咲き広がる、その花姿を例えたことが由来となりました。

科・属名  アブラナ科・
      アレチナズナ属
     (アリッサム属)
学名    Alyssum Aurinia
      Lobularia
英名    madwort alyssum
      alison
原産地   中央~南ヨーロッパ、
      西南~中央アジア、
      北アフリカ
花の色   黄、白、ピンク、
      紫、茶
別名    イワナズナ
      ニワナズナ
      ニオイナズナ

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