キダチアロエ

 アロエは多肉植物で、葉、茎または根の内部に水を貯蔵し、乾燥に耐える植物です。

 人々の身近な薬草として昔から世界各地で親しまれ、民間薬としても使われるので「医者いらず」とも呼ばれています。

 紀元前の頃から、エジプトでは不滅の植物として重用され、日本でも昔から蘆薈(ロカイ)のという名で、漢方医に用いられてきました。

 「Aloe(アロエ)」は、アラビア語で “苦味ある” を意味する「alloeh(アロエ)」が語源であるといわれます。

 日本では江戸時代に蘭学者が「Aloe」を「ロエ」とよみ、漢字音をあてはめた和名として「蘆薈」(ロエとは読まずにロカイと読まれる)と書かれました。

 現在もアロエについての研究は続いており、苦味の元となるアイロンという成分には健胃作用や便秘解消などの働きがあることがわかっています。

 食用ではヨーグルトに入れたり、日本では刺身にもされます。

 アフリカ南部などが原産で日本にも伝来したアロエは、九州、瀬戸内海、伊豆、千葉などで多く自生しています。

 国内ではキダチアロエとアロエベラが多く栽培されています。

 キダチアロエ(木立アロエ)は南アフリカ、ジンバブエなどが原産地で、国内で最も一般的な種です。

 冬に赤やオレンジの花を咲かせます。

 アロエの花言葉は、「苦痛」「悲嘆」「健康」「万能」です。

 「苦痛」「悲嘆」は、葉の縁にトゲがあることにちなむといわれます。

 「健康」「万能」は、アロエが古くから民間薬として利用されていることから、その効果と効能に由来したといわれています。

科・属名  ススキノキ科アロエ属
      旧分類はユリ科に分類
学名    Aloe arborescens
和名    木立アロエ
     (キダチアロエ)
別名    木立蘆薈
     (キダチロカイ)、
      医者いらず
英名    Krantz aloe
原産地   南アフリカ、
      ジンバブエ

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