ユズリハ(譲葉)

 「譲葉」は、ユズリハ科の常緑高木で、高さは10mほどのやや大型の樹木です。

 春に若葉が芽吹くと、古い葉が一斉に落ちてしまうことから、新旧交代がはっきりとしているとされ、「譲る葉=ゆずるは」から「譲葉=ゆずりは」という名前がついたそうです。

 ほかに、葉の主脈が太く、弓の弦に似ていることから「弓弦葉=ゆずるは」 と呼ばれるようになったという説もあります。

 5月〜6月に小さな黄緑色の花を咲かせ、葉は長楕円形で、長さは15cm〜25cm、先の方が尖っていて、光沢感があることが特徴です。

 日本では、福島県より南の山や林の中に生えており、中国や朝鮮半島にも分布します。

 成長するスピードがゆっくりで、庭木として観賞できるまで約10年ほどかかるそうです。

 父から子供に財産を譲るという意味から、新年や祝い事の飾りとして使われます。

 葉の軸の部分が赤く、葉の裏側が白いことから「紅白」をイメージさせ、おめでたい縁起物でもあります。

 しかし、「譲葉」の実には、有害物質が含まれていて、食べてしまうと呼吸困難を引き起こす可能性もあるようです。

 花言葉は、「世代交代」「若返り」「譲渡」などです。

 春に若芽が出ると、前年の葉が、それに譲るように葉を落とし、それまで茂っていた古い葉が一斉に落ちてしまうことから付けられました。

科属名  ユズリハ科ユズリハ属
英語   false daphne
学名   Daphniphyllum
     macropodum
和名   楪、譲葉、交譲木
別名   ユズルハ、
     ショウガツノキ
    (正月の木)
原産地  中国、日本
花色   紫色。常緑広葉樹。
開花   5月~7月

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