冬の季節、花壇に色鮮やかに咲き、お正月に欠かせない植物の一つです。
花姿が「牡丹」に似ていて、色付くのは花ではなく葉であるため、「葉牡丹」という名前が付けられました。
牡丹は中国から古来に渡来した花ですが、「牡」は「オス」を意味し、「丹」は赤色を意味します。
英語のornamental cabbageは「装飾的なキャベツ」を意味しています。
ボタンのような見た目、形はキャベツのような葉牡丹ですが、キャベツから種改良をされ、別名「ハナキャベツ」とも呼ばれています。
農薬を使わないで育てていれば食べることはできますが、観賞用に品種改良されたもののため、食べても硬くておいしくないようです。
ヨーロッパ原産ですが、日本で改良が進んだ品種で、江戸時代から栽培されている「古典園芸植物」のひとつとされています。
種類には葉が丸いものや切れ目が入っている「切れ葉」、葉のふちがちりめん状に縮れている「縮れ葉」などがあります。
葉の色は外側が白や濃い緑色から始まり、内側になるにつれ緑→白→ピンクとなっていくのが一般的です。
緑と濃い紫色だけの品種や白と緑だけの品種などもあり、カラーバリエーションは豊かです。
花言葉は、「祝福」「物事に動じない」「利益」です。
「祝福」は、紅白の色合いがおめでたいとされ、正月飾りとして親しまれていることに由来するといわれます。
「利益」は、中国三国時代の政治家、軍人であった諸葛孔明が、行く先々の戦場でキャベツを栽培して兵士の食料にした、という故事にちなむともいわれます。
科・属 アブラナ科・アブラナ属
和名 葉牡丹
英名 Flowering kale
学名 Brassica oleracea
原産地 ヨーロッパ
開花期 3月~5月