キンセンカ(金盞花)

 和名は金盞花、英名は Pot marigold、学名は Calendula officinalisです。

 花色は、眩しいほどの黄色やオレンジで、本来の開花時期は春ですが、最近、冬のうちから花苗が出回るため、冬から春まで長く楽しめる花となっています。

 花は太陽に反応し、朝になると開き夕方に閉じる性質があり、雨の日は開花しません。

 花びらにつやがあるため、晴れた日に開花している時はキラキラと輝いているように見えて、群生させると華やかな風景となります。

 日本ではあまり定着していませんが、花はエディブルフラワーに分類され、サラダ、ケーキの彩りに重宝されています

 花は自然の着色料として、バターなどの乳製品や様々な料理の色付けとして利用されてきました。

 その利用の仕方が高価なサフランに似ているため、キンセンカは「貧乏人のサフラン」などと呼ばれてきました。

 ハーブとしての流通の際はカレンデュラ、もしくは英名のポットマリーゴールドの名前で流通しています。

 名前にマリーゴールドとありますが、夏の園芸で人気の花のマリーゴールドとは属が違うため別種です。

 皮膚や粘膜の修復、殺菌作用、身体の内側の炎症の抑制、その他様々な効能があるため、「万能ハーブ」「皮膚のガードマン」と言われることもあります。

 花言葉は「別れの悲しみ」「悲嘆」です。

 悲しい花言葉は、ギリシア神話に由来するといわれています。

 水の精クリティが太陽神アポロンに恋をしましたが、アポロンとレウコトエ王女が恋仲にあり、それをねたんだクリティが王女の父に密告しました。

 怒った王は娘のレウコトエを生き埋めにしてしまい、自分の行ないを恥じたクリティは、9日間地面に座ったまま空をすぎるアポロンをみつめ、やがてキンセンカに姿を変えてしまいました。

科・属  キク科・キンセンカ属
和名   金盞花
英名   Pot marigold
学名   Calendula officinalis
原産地  地中海沿岸
開花期  12月~5月

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