猫寺=ねこでらは、日本各地に見られる、猫に縁が深い寺院の通称です。
猫に救われたり、または祟られたりしたため、猫を祀った由来を持つものが多く見られます。
主な猫寺
称念寺(京都市上京区)
飼い猫が恩返しに寺の復興を助けたという伝説から猫寺の通称で呼ばれ、今日では猫を含めた動物供養を行っています。
生善院(熊本県球磨郡水上村)
猫の怨霊が相良家を祟り、19代忠房が若くして急死するなどしたため建立されたという伝説を持っています。
豪徳寺(東京都世田谷区)
招き猫発祥の地の伝説がありますが、その由来には、寺の繁栄に関し、「全く猫の恩に報い福を招き寄篤の霊験によるものにしてこの寺を猫寺と呼ぶに至れり」とあります。
自性院(東京都新宿区)
節分のみ開帳される秘仏「猫地蔵尊」が本尊として祀られていますが、これは太田道灌が猫の導きにより江古田・沼袋原の戦いに勝利した伝説に由来します。
御誕生寺(福井県越前市)
御本尊に釈迦如来像をお祀りする曹洞宗の禅寺で、2002年に小堂、2009年に本堂が建立された新しいお寺です。
その建設中に猫が住み着き、保護したことがきっかけだそうです。
数十匹の捨て猫や傷病猫を保護・飼育していることから猫寺とも呼ばれていますが、無制限に捨て猫を受け入れているわけではないそうです。
曹洞宗公認の修行場「専門僧堂」ということもあり、全国から集まったお坊さんが修行をしながら、ネコたちのお世話もしています。
猫の楽園「猫寺」 御誕生寺・福井県越前市 (外部リンク)
福井テレビチャンネル
福井の猫寺「御誕生寺」は里親さんと猫ちゃんの縁を結ぶ (外部リンク)
けろたび