山茶花(サザンカ)は、中国語でツバキ類を指す「山茶(さんさ)」に由来し、山茶花の本来の読みである「サンサカ」がなまったものといわれます。
江戸時代に長崎・出島のオランダ商館からヨーロッパに伝わり、和名がそのまま学名(Camellia sasanqua)になりました。
英語でも「Sasanqua」と呼ばれます。
サザンカには多くの栽培品種があり、一般に花の時期や花形などで3つの群に分けられます。
サザンカ群は野生サザンカから直接できた一重咲きのグループで、大錦、大朱盃、七福神、東雲、旭鶴などがあります。
カンツバキ群は獅子頭の実生からできたとされる花びらの数が多いグループで、勘次郎、昭和の栄、富士の峰、乙女サザンカなどがあります。
ハルサザンカ群はサザンカとツバキが自然交雑してできたグループで、三段花、絞笑顔、鎌倉絞、梅ヶ香などがあります。
サザンカの花や葉はツバキによく似ているので間違いやすく、見分かることも難しい樹木です。
一番大きな特徴 は花の散り方で、花ごと落ちるツバキに対して、サザンカは花びらがバラバラと一枚ずつ落ちますので、開花時期なら見分けるのは簡単です。
花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」で、寒さが強まる初冬にかけて花を咲かせることに由来するといわれます。
赤いサザンカの花言葉は「謙譲」「あなたがもっとも美しい」、白いサザンカの花言葉は「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける、ピンクのサザンカの花言葉は「永遠の愛」です。
11月16日(赤)、12月4日の誕生花
科・属 ツバキ科・ツバキ属
性質・分類 常緑広葉樹
和名 山茶花
英名 Sasanqua (camellia)
学名 Camellia sasanqua
原産地 日本
開花期 10月~4月頃