リコリスプラント

 リコリスプラントは、別名ヘリクリサム・ペティオラレと呼ばれるキク科の宿根草です。

 洋風の庭に合いますので、寄せ植えの素材としてよく用いられます。

 幅広い植物と合わせることができるますで便利ですが、乾いた環境を好みなるべく同じ性質のものを選択します。

 リコリスと言われている植物には、3種類あります。

 リコリスプラント=Licorice Plantは、南アフリカ原産で葉をいぶすとハエや蚊を遠ざけるそうです。

 リコリス(甘草)=licoriceは、地中海沿岸に自生するマメ科の植物で、和名をカンゾウといいます。

 食品の甘味料として使われ、ビタミン、鉄、サポニン、グリチルリチン、エストロゲン様物質などが有効成分です。

 リコリス(ヒガンバナの仲間)=Lycorisは、日本・中国原産で、ヒガンバナ科の寒性球根植物です。

 花期は8~9月で、和名を彼岸花、別名を曼珠沙華といいます。

 リコリスプラントは、別名、ヘリクリサム・ペティオラレといいます。

 ヘリクリサム類にはいくつか種がありますが、ペティオラレは主にカラーリーフとして寄せ植えの脇役に用いられます。

 初夏ごろに白っぽいお花を咲かせ、あまり目立たないですがよくみると清楚で可憐です。

 銀と薄緑の葉色があり、葉や茎に白い毛が密生し白い粉をまいたように見えます。

 ジメジメは苦手で、株が横に広がるように伸びます。

 乾燥した場所のグランドカバーや、ハンキングバスケットによく合います。

 葉っぱに起毛があり、フェルトのような柔らかな質感です。

 茎は立ち上がったり横や斜めに向かって這ったりと、かなりイレギュラーに成長します。

 緑葉やライムグリーン、斑入り葉のものや、葉っぱが小さいものなど、いろいろな種類があります。

 1年中きれいなシルバーリーフを楽しむためには、コンテナ栽培にするなどがよいそうです。

 日当たりのよい場所を好み、耐寒性はやや弱いです

 南アフリカが原産地ですので、その自然な亜熱帯環境を模倣した環境で繁栄します。

 多湿に弱いので、水遣りは控えめにやや乾燥気味に育てた方がよいです。

 できれば葉に水がかからないよう、株元に水遣りするのがよいそうです。

 上からザブザブと水やりをすると、蒸れる要因となります。

 環境が良いと他の植物の邪魔をするようになりますので、切り詰めたり根きりをします。

 多肥は好みませんので、春と秋に控えめに緩効性肥料を与える程度で十分です。

 花言葉は、「永遠の思い出」「いつまでも続く喜び」「不滅の花」「黄金の輝き」「記憶」などです。

 「永遠の思い出」は、終わりのない思い出を指す一方で、時間の流れを止めるという意味を持っています。

 「いつまでも続く喜び」「不滅の花」「黄金の輝き」「記憶」は、ヘリクリサムがドライフラワーにしても色褪せず美しい姿を保っていることから来ています。

Dsc 0142リコリスプラント

科・属  キク科ヘリクリサム属
学名   Helichrysum petiolatum
英名   licorice-plant、
     silver-bush
      everlasting-flower
     trailing dusty-miller
和名   リコリスプラント
別名   ヘリクリサム・
      ペティオラレ
原産地  南アフリカ
花期   6~7月

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