ヒマラヤスギ

 ヒマラヤスギは、マツ科ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹で、その特徴的な形状と個性的な実が魅力です。

 ただし、スギ類ではなく、マツ科ヒマラヤスギ属に属します。

 原産地はヒマラヤ山脈西部の標高1500 mから3200 mの地域です。

 名前の由来は、ヒマラヤ山脈原産で葉の形がスギに似ていることからきています。

 日本へは1879年に鑑賞用として渡来し、その後広く植栽されるようになりました。

 雌雄異株または同株で、雄しべが穂状になった黄色い雄花と、円錐形で薄緑色の雌花が付きます。

 果実はいわゆる松笠状で1年をかけて全長13cmにまで成長し、ダチョウの卵にも喩えられます1。

 木は高さが40 mから50 mに成長し、時には60 mにも達することがあります。

 幹の直径は3 mにもなります 。

 針のような形をした葉はほとんどが2.5 cmから5 cmの長さで、時には7 cmに達することもあります。

 葉は細長く、厚さは約1 mmほどです。

 芽は長く単独で生えるものと、短く20から30個で集団を作るものがあります。

 花期は10月から11月で、高さは20 mから30 mですが、原産地では高さ50 mにも達し、直径3 mの幹を持つこともあります。

 色は明るい緑から青緑に変化します。

 成熟すると崩壊し、翼状の種子を落とします。

 雄花の松かさは4-6 cmで、秋に花粉を放出します。

 花言葉は、「尊敬」「たくましさ」「報われぬ恋」「あなたのために生きる」です。

 「尊敬」は、ヒマラヤスギが立派で存在感のある木であることに由来します。

 原産地であるインドでは特に神聖視され、古代インドの賢者が精神修行した聖地とされています。

 「たくましさ」は、ヒマラヤの標高3000mの高さを生息域とし、樹高60mにもなることから来ています。

 「報われぬ恋」は、果実が実るまでに1年を必要とするため、雄しべが受粉できず落ちたように見えるとも言われています。

 「あなたのために生きる」は、枯れたバラのように見えたシダーローズから、新たなヒマラヤスギが生えることから付いた花言葉です。

1000001831ヒマラヤスギ

科・属  マツ科ヒマラヤスギ属
学名   Cedrus deodara
英名   Himalayan cedar、
     Deodar ceda
和名   ヒマラヤスギ
別名   ネズモミ、
     カラマツモミ、
     ヒマラヤシーダー
花期   10-11月
原産地  ヒマラヤ

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