シャリンバイ(車輪梅)

 シャリンバイは、日本や中国などの東アジアに自生する常緑低木です。

 本州から沖縄までの海岸近くに自生しています。

 バラ科の仲間で車輪梅とも呼ばれています。

 名前は葉が車輪のように枝に並び花が梅に似ているからです。

 シャリンバイの花は白色または淡紅色で、5月から6月に咲きます。

 シャリンバイは変異が多く、赤い花を咲かせる品種や葉の形が丸い品種などもあります 。

 秋になるとブルーベリーのような実をつけます。

 花や実は食用になりジャムやお茶などに利用されます。

 シャリンバイは大気汚染や暑さ、潮風に強いため、道路や公園の緑化によく使われます。

 また、刈り込みにも耐えるので、生け垣や庭木としても人気があります。

 シャリンバイは日当たりと水はけの良い場所を好みます。

 剪定や肥料などの手入れもあまり必要ありません。

 庭やベランダで育てることができる簡単で美しい木です。

 シャリンバイの葉や果実にはタンニンが含まれており、染料や薬用にもなります。

 果実は球形で黒く熟し、葉は消炎作用があります,

 潰瘍ができて赤く腫れた出来物に煎液で洗い、つき潰した汁は打撲傷に塗布します。

 根は打撲傷に煎液を服用するほか、くるぶし関節の古傷の痛みに焼酎漬けを服用するという療法もあります.

 実は有毒性がなく食べられるますが、可食部が少なく食用には不向きです。

 特に鹿児島県の奄美大島では、シャリンバイを染料として使って伝統的な絹織物「大島紬」を作っています 。

 花言葉は、「そよ風の心地よさ」「愛の告白」「純真」です。

 「そよ風の心地よさ」は、シャリンバイの花期に由来していると考えられます。

 「純真」は清らかな白い花を咲かせることからきています。

 「愛の告白」はピンク色の花が醸し出すロマンチックな雰囲気が由来です。

Img 20230106 114548 022シャリンバイ

科・属  バラ科・シャリンバイ属
学名   Rhaphiolepis indica var
     umbellata
英名   Yeddo-hawthorn
和名   車輪梅
原産地  日本・東アジア
開花   4月〜6月
樹高   0.5~1.5m

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