ポンデローザマツはマツ科マツ属の高木です。
マツ科マツ属の常緑高木で、学名は Pinus ponderosa、英名は Ponderosa pine、Western yellow pineです。
北アメリカの西部、ブリティッシュコロンビア州からメキシコに分布しています。
マツ属に含まれるものはいずれも木本であり、草本は含まれません。
種形容語の ponderosa とは重量のある、材が重いということを意味します。
島国日本では防潮林として塩害に強い松が多く使われており、日本人にとっては馴染みのある木です。
針葉樹なので一年中緑を保ち、景観もいいので街路樹としても人気です。
名前の通りポンデローサマツは高さ60m以上になる巨大なマツです。
3枚で束生する3針葉で、葉の長さは20cmほどありフサフサしていて柔軟です。
球果は鋭いとげを持ち外側に向いています。
樹高は10 m未満のものから、大きいものでは40ないしは50 mに達する種もあいます。
アメリカ西部に分布するサトウマツ (Pinus lambertiana) やポンデローサマツ (P. ponderosa) では樹高80 mを超える個体も報告されています。
このマツは、山火事への優れた適応力があり、北アメリカ西部の厳しい自然環境の中で生き抜いてきました。
樹木の樹形は環境に左右されますが、マツ属の樹形は同じマツ科に属するモミ属やトウヒ属のそれに比べるとより環境の影響を受けやすく不定です。
樹形は広円錐形で、どっしりとした材質感を持ちます。
木材用や公園樹として植栽されています。
木材は明るいクリーム色で、家具や内装材、ベニアなどに利用されます。
モンタナ州の州木ともなっています。
ホンデローサマツの花言葉は見つかりませんが、松の花言葉には「永遠の若さ」「勇敢」「向上心」「慈悲」です。
「永遠の若さ」は、マツは細い緑の葉を一年中持ち続ける常緑樹であることから来ています。
「勇敢」は、いろいろな物事に恐れずに立ち向かうという前向きな意味が込められています。
「向上心」は、小さな小さな松ぼっくりから長く厳しい季節を乗り越え、やがて太い立派な存在になっていく、そんな生き方に由来しています。
「慈悲」は、聖母マリアが幼いキリストを抱いて逃げていた際に松が2人を隠してくれたことからきているようです。
科・属 マツ科・マツ属
学名 Pinus spp.
和名 マツ、松
英名 Pine, Pine tree
原産地 北半球
開花 4月~5月
樹高 1m~50m