ヤバネヒイラギモチ

 ヤバネヒイラギモチはヒイラギモチとしても知られています。

 ヒイラギモチはモチノキ科の常緑低木で、葉がヒイラギに似ていることからヒイラギモチという和名がつきました。

 日本では、「クリスマス・ホーリー」という名前でクリスマス用の飾りやリース用に出回っています。

 しかし、本来「クリスマス・ホーリー」とはセイヨウヒイラギのことを指します。

 学名はIlex cornuta、別名は「シナヒイラギ」や「チャイニーズホーリー(Chinese holly)」とも呼ばれます。

 属名のIlexの由来は、葉の類似性からセイヨウヒイラギガシ(Quercus ilex)が引用されたものです。

 種小名のcornutaはラテン語で「角のある」を意味します。

 ヤバネヒイラギモチは長方形に近い葉の形と、葉のふち部分に生える鋭い棘、秋から冬にかけて実る赤色の果実が魅力の植物です。

 花は初夏頃に開花しますが小さく白色と目立たないため鑑賞目的として重要視される事はありません。

 花は蜜蜂などの昆虫の蜜源として利用されます。

 果実は花の少ない冬の時期に実るためウィンターガーデンを華やかに彩ります。

 雌雄異株のため果実を実らせるのは雌株のみです。

 葉は殆どが長方形をしておりふち部分に鋭い棘が3~7個あります。

 葉色は光沢がある濃い緑色をしており幾つかの品種では葉の色が黄色(~白色)のためカラーリーフとして楽しまれます。

 ヤバネヒイラギモチは家の境界等に等間隔で植えて生垣として利用されます。

 葉は常緑のため一年を通して鑑賞価値が保たれます。

 ヤバネヒイラギモチは夏の暑さ冬の寒さに強いです。

 また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。

 花言葉は「忍耐」「耐え忍び」などです。

 厳しい環境でも生き抜く強さを持つことから来ています。

Dsc 0040ヤバネヒイラギモチ 2

科・属  モチノキ
     (Aquifoliaceae)
     イレックス(Ilex)
和名   ヤバネヒイラギモチ
     (cornuta)
別名   シナヒイラギ
     ヒイラギモチ
     チャイニーズホーリー
     ホーン・ホーリー
原産   中国/朝鮮
開花   4月~6月
分類   常緑低木

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