クスノキ

 クスノキ(樟、楠)はクスノキ科ニッケイ属の常緑高木です。

 クスノキの由来は諸説ありはっきりしません。

 香り高く、寿命が長い奇(くす)しい木という意味で名付けられたという説や、南方語由来とする説などがあります。

 春の若葉のころに、全体的に赤っぽく見えるクスのことを特にアカグスと呼び、青っぽく見える方をアオグスと呼ぶ場合があります。

 一般的にクスノキに使われる楠という字は、本来は中国のタブノキを指す字である。

 神社の境内で育てられ神社林とされた他、街路樹、公園樹、かつては天然樟脳をとるための植樹林としても植えられました。

 花期は5月から6月で、果期は10月から11月です。

 材から樟脳が採れる香木として知られ、飛鳥時代には仏像の材に使われました。

 クスノキの枝葉を蒸留して得られる無色透明の固体で、防虫剤や医薬品等に使用されるカンフルから、英語でカンファー・ツリーなおと呼ばれます。

 各部に樟脳の香りがあり、ちぎったり傷つけたりすると強く香ります。

 暖地で栽培される変種としてホウショウがあります。

 食用となるアボカドや、葉が線香の原料となるタブノキ、樹皮が香辛料などに利用されるセイロンニッケイ(シナモン)は近縁の種です。

 花言葉は「芳香」で、クスノキの葉や木にほのかに甘い芳香があることや、香料としても用いられる樟脳の原料にもなることからきています。

 用途はセルロイドの可塑剤のような工業用から、防虫、鎮痛、鎮痒、消炎、清涼感を与えるなど幅広いです。

 クスノキを剪定すると切り口から心地よい樟脳の香りが漂います。

 香水や花など、香りの良いものを扱う人に向く花言葉です。

Dsc 0039クスノキ

科・属   クスノキ科クスノキ属
学名   Cinnamomum camphora
英名   Camphor Laurel
和名   クスノキ(楠、または樟)
原産地  日本、中国、台湾
開花   5月~6月

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