セイタカアワダチソウは全国で見られる、秋に黄色い花を咲かせる背の高い多年草です。
もともと北アメリカ原産で、日本には明治時代に観賞用や飼料用として持ち込まれました。
しかし、その後、野生化して各地に広がり、在来種の植物や動物に影響を与えるようになりました。
河原や土手などの水辺や空き地、道端や線路沿いなどにまとまって生えているのを見かけます。
日照や水分に対する要求が低く、耐寒性や耐乾性が強いため、さまざまな環境に適応できます。
また、1株あたりの種子数が多く、発芽率も高いため、繁殖力が非常に強いです。
生態系への影響は深刻で、在来種の植物を圧倒して生育空間を奪ったり、花粉や種子がアレルギーの原因となったり、農作物や牧草地に被害を与えたりします。
人間の活動によって移入された場所も多く、薬用や観賞用に栽培されることもあります。
薬用としては、根や茎や葉を乾燥させて水や酒に浸して飲むと、利尿や解熱、消炎などの効果があるとされます。
観賞用としては、切り花やドライフラワーにすることができます。
1~2.5mの高さになり、茎の先端が枝分かれして、先のほうに黄色の小花がまとまって咲きます。
茎は直立して分枝し葉は互生し、長さは10~30センチメートル、幅は2~8センチメートルで、先端は尖り、縁には鋸歯があります。
細長い花穂の塊を遠目に見ると、黄色の三角錐のような形に見えます。
花期は8~10月で、頭状花序を茎の先端や腋から出します。
花言葉は「元気」「生命力」「唯我独尊」です。
「元気」「生命力」は、在来種に取って代わる繁殖力を反映して付けられました。
一見ポジティブですが、その実“迷惑”な気持ちも入った言葉です。
「唯我独尊」は、他を駆逐する侵略的外来種の花言葉らしいです。
科・属 キク科
アキノキリンソウ属
学名 Solidago canadensis
var. scabra
Solidago altissima
英名 Canada goldenrod,
Canadian goldenrod
和名 背高泡立草
(セイタカアワダチソウ)
別名 背高秋の麒麟草
(セイタカアキノキリン
ソウ)
開花 10~11月 (秋の花)
花色 黄色
原産地 北アメリカ