ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)

 ジャノヒゲという花は、日本や中国などの東アジアに自生する多年草です。

 花の色は白やピンクで、花びらの先端に細かい毛が生えています。

 その毛がひげのように見えることから、この名前がつけられました。

 ジャノヒゲは春から夏にかけて咲きますが、花期は地域によって異なります。

 ジャノヒゲの育て方は、日当たりの良い場所を選び、水はけの良い土壌に植えることが大切です。

 根腐れを防ぐために、水やりは控えめにしましょう。

 また、冬は霜に当たらないように保護する必要があります。

 ジャノヒゲの花は、葉の間から高さ15cm程の花茎を伸ばし、花茎の上に総状花序を出し、先端が垂れ下がり、薄紫色〜白色の小さな花が数個付きます。

 花径は長さ8mm程、花被片は楕円形の6花弁です。

 ジャノヒゲの葉は根生する単葉で、長さ10cm〜30cm程の線形で細長く、濃い緑色をして上部の縁には細かい鋸歯があります。

 ジャノヒゲは観賞用に栽培されるほか、薬用や染料としても利用されます。

 ジャノヒゲの根には抗炎症や利尿作用があるとされ、風邪や腎臓病などに効果があると言われています。

 ジャノヒゲの根は、肥大して太く紡錘状になり、これを乾燥させたものが生薬の「麦門冬」です。

 ひげ根の肥大した塊根を採集したものを水洗いして、天日干ししたものが生薬の「小葉麦門冬」です。

 また、ジャノヒゲの花は青色の染料として使われ、和紙や布などに染められます。

 ジャノヒゲは美しい花だけでなく、多様な用途を持つ植物です。

 花言葉は「愛情」「純真」「清らかな心」「清潔」「清純」です。

 ジャノヒゲの花が白くて小さくて可憐な姿から連想されたものだと思われます。

 また、ジャノヒゲは古くから薬草としても利用されており、傷や火傷に効果があるとされています。

 そのため、「治癒」「回復」「再生」などの花言葉も持っています。

 ジャノヒゲは、控えめで清楚な美しさを持つ花ですが、その一方で強い生命力を秘めています。

科・属   キジカクシ科・
     ジャノヒゲ属
学名   Ophiopogon
英名   Mondo grass
和名   竜の髭
原産地  日本
開花期   7月~8月

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