ムクゲ(木槿)

 ムクゲは夏から秋にかけて赤やピンクなどの色鮮やかな花を咲かせます。

 日本では古くから親しまれており、和歌や俳句にも詠まれています。

 ムクゲは別名「天女の花」とも呼ばれており、その由来は、天女が羽衣をかけた木がムクゲだったという伝説によると言われています。

 ムクゲは丈夫で育てやすい植物ですが、水やりや剪定などの手入れが必要です。ムクゲは鉢植えや庭植えだけでなく、切り花としても楽しめます。

 ムクゲは夏の花として人気がありますが、育て方は意外と簡単です。

 ムクゲは日当たりと水やりが好きなので、鉢植えの場合は毎日水を与えてください。

 また、根が張りやすいので、定期的に植え替えを行うと良いでしょう。

 ムクゲの花言葉は「信念」「繊細な美」「新しい美」「尊敬」です。

 ムクゲの古い学名は「Althaea frutex(低木のタチアオイ)」で、タチアオイは12世紀ごろに十字軍によってシリアからヨーロッパに運ばれた植物です。

 そのため、ムクゲの現在の学名は「Hibiscus syriacus(シリアから来たアオイ科の植物)」となっています。

 十字軍が聖地エルサレムを奪うという熱い意志が、ムクゲの「信念」という花言葉に反映されたと言われています 。

 ムクゲの特徴は、朝に開花しても夕方か夜にはしぼんでしまうことです。

 しかし、違う花を次々と咲かせてくれるため、花期は長く楽しめます。

 このように、一日で姿を変えるムクゲは「繊細な美」という花言葉がつけられました。

 また、ムクゲは品種改良によってさまざまな色や形の花を咲かせることができるため、「新しい美」という花言葉もあります。

 母親への感謝や尊敬を表す「信念」「尊敬」という花言葉や、愛情や友情を表す「繊細な美」「新しい美」という花言葉がぴったりです。

植物名  ムクゲ(木槿)
分類   落葉低木
学名    Hibiscus syriacus
科・属   アオイ科フヨウ属
原産国  中国、東南アジア、
     インド
別名   木波知須(キハチス)
開花   7月から10月

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