イガホウヅキ

 イガホウヅキは、ホウヅキ科の多年草で、日本や中国などの東アジアに分布しています。

 特徴は、赤い実をつけることと、その実が透明なふくろに包まれていることです。

 このふくろは、花の萼が変化したもので、灯篭のような形をしています。

 イガホウヅキの実にはビタミンCやカリウムなどの栄養素が豊富に含まれており、風邪や貧血の予防に効果があると言われています。

 また、イガホウヅキの葉や根には薬効があり、古くから民間薬として利用されてきました。

 イガホウヅキは日当たりと水はけの良い場所を好み、育てやすい植物です。

 寒さにも強く、冬でも枯れることはありません。

 ただし、実は有毒なので、食べたりしないように注意してください。

 また、小さな子供やペットがいる場合は、手の届かないところに置くようにしましょう。

 イガホウヅキは挿し木や分けつで増やすことができます。

 挿し木は春から夏にかけて行い、分けつは春か秋に行います。

 花言葉は「偽り」「欺瞞」「嘘つき」です。

 果実が熟すと皮が裂けて白い骨格が現れることから、中身が空っぽであるかのように見えることに由来しています。

 また、果実は食べられませんし、葉や茎には毒があります。

 しかし、別の花言葉もあります、「不滅」「永遠の愛」「変わらぬ心」です。

 果実が乾燥しても色あせないことや、骨格が星型に見えることから、不朽や神秘を象徴すると考えられたからです。

 イガホウヅキは、一見すると偽りや欺瞞に満ちた植物のようですが、実は不滅や永遠の愛を秘めた植物なのです。

科・属:  ナス科ホオズキ属
学名   Physalis alkekengi
英名   Winter Cherry,
      Ground cherry,
      Chinese lantern plant
和名   鬼灯(ホオズキ)
     酸漿(ホオズキ)
別名   輝血(カガチ)
     奴加豆支(ヌカヅキ)
原産地  東南アジア
開花   6月~7月
    (赤い実の観賞期8~9月)

PAGE TOP inserted by FC2 system