ジャスミンという花は、オリーブ科の植物の総称です。
ジャスミン(Jasmine)は、ペルシャ語の「Yasmin(ヤースミーン)」を語源とし、「神からの贈り物」という意味があるともいわれます。
昔、ジャスミンの花はピンク色をしていたという伝説があります。
キリストが十字架にはりつけになった夜、多くの花が悲しみのあまり枯れてしまいましたが、ジャスミンは葉をたたんだだけで悲しみに耐えていました。
しかし翌朝に再び花を開いた時には、ピンク色は消え失せて白くなってしまったといいます。
古代エジプトではクレオパトラがジャスミンの香油を愛用したという伝説もあります。
モクセイ科ソケイ属に属するつる性植物で、世界中に約300種類があります。
白や黄色、ピンク、紫などの色の花を咲かせ、多くの品種が強い香りを持ちます。
香水やジャスミンティーなどの原料としても利用されています。
芳香療法や香水、茶などに利用されるほか、花言葉や文化的な意味も持っています。
愛や優雅さ、清らかさなどの花言葉を持ち、多くの国や地域で国花や州花として選ばれています。
香り高く美しい花を咲かせる植物ですが、熱帯や亜熱帯が原産なので、日本で育てるにはいくつかのポイントがあります。
品種を選ぶときには、耐寒性や開花期などを考慮して、自分の好みや環境に合ったものを選びましょう。ハゴロモジャスミンやマツリカなどが比較的育てやすい品種です 。
ジャスミン全般の花言葉は「愛想のよい」「優美」「愛らしさ」「官能的」です。
ジャスミン全般の英語の花言葉は「amiability(愛想のよさ)」「You are cheerful and graceful(あなたは朗らかで気品がある)」です。
白く清楚な姿をしているにもかかわらず、エキゾチックで官能的な香りを放つことに由来します。
「愛想のよい」「優美」はその花姿から、「官能的」「好色」はその香りにちなみます。
ジャスミンの花言葉は色によっても異なります。
白色は「温和」「従順」 、黄色は「優美」「優雅」 、ピンク色は「優しさを集めて」「あなたは私のもの」「誘惑」「官能的な愛」 、紫色は「乙女の香り」「熱心」「浮気な人」です。
これらは花色や香り、開花時期や変化などから由来しています。
マツリカ(茉莉花)
科・属 モクセイ科ソケイ属
学名 Jasminum sambac
別名 アラビアンジャスミン
英名 Arabian jasmine
開花 7月~9月
ソケイ(素馨)
科・属 モクセイ科ソケイ属
学名 Jasminum grandiflorum
別名 オオバナソケイ、
スパニッシュジャスミン
英名 Spanish jasmine
開花 7月~11月
ハゴロモジャスミン
(羽衣ジャスミン)
科・属 モクセイ科ソケイ属
学名 Jasminum polyanthum
英名 Pink jasmine
開花 4月~5月