愛宕念仏寺は京都市左京区にある真言宗の寺院です。

 このお寺はとても歴史が古くて、奈良時代に称徳天皇が創建したと言われています。

 そのときの名前は愛宕寺でした。

 平安時代には真言宗の末寺になったり、醍醐天皇の命で天台宗の千観内供が復興したりしました。

 そのときに念仏を唱えたことから、愛宕念仏寺と名前を変えました。

 愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)
 京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5

 

 鎌倉時代には本堂を建てたり、勅願寺になったりしましたが、その後は荒廃してしまいました。

 江戸時代には仁王門を建てましたが、明治時代には本堂が重要文化財に指定されたものの、大正時代に現在地に移転しました。

 昭和時代には台風や戦争で被害を受けて廃寺になりかけましたが、仏師の西村公朝さんが住職になって復興しました。

 そのときに参拝者が自分で彫った羅漢像を奉納するようになりました。

 今では1200体もの羅漢像がお寺の特徴になっています。

 羅漢とは、仏の教えを伝えた聖人でお釈迦様の弟子のことで、一体一体に個性的な表情があります。

 この寺院は、アニメ「るろうに剣心」のエンディングにも登場しました。

 主人公の剣心が、羅漢像の前で自分の過去を振り返るシーンが印象的です。

 愛宕念仏寺は、歴史と文化と芸術が融合した魅力的な寺院です。

 地蔵の道は、江戸時代に疫病で亡くなった人々の供養のために作られました。

 地蔵の道を歩くと、様々な表情や姿をした石仏が見られます。

 中には、動物や芸能人に似た石仏もあります。

 愛宕念仏寺は自然豊かな場所にあり、四季折々の花や紅葉が見られます。

 また、お寺の近くには愛宕山や鞍馬寺などの観光スポットもあります。

 るろうに剣心の聖地となる1200体の羅漢像 京都市愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)の秋(外部リンク)

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