ウツギ(空木)

 ウツギは、アジサイ科ウツギ属の落葉性低木です。

 日本と中国に分布し、日本では北海道から九州まで広く自生しています。

 樹高は1~2.5メートルで、枝は中空になっています。

 和名の空木(ウツギ)は、幹の中心が空洞(中空)になっていることから「空ろ木=うつろぎ」が転訛して空木になったといわれます。

 この特徴から、空木という漢字で書かれることもあります。

 学名「Deutzia(ドイツァ)」は、オランダの植物学者ヨハン・ドイツ(Johann van der Deutz / 1743~1784)の名前にちなみます。

 英語では、一般に「Deutzia」と呼ばれます。

 春から夏にかけて、白やピンクの美しい花を咲かせます。

 花弁は5枚で、雄しべは10本あります。

 花は卯月(旧暦4月)に咲くことから、卯の花とも呼ばれています。

 果実は蒴果で、秋に熟して3~4裂します。

 ウツギは丈夫で育てやすく、庭木や生け垣として利用されます。

 また、幹は木釘や木栓に加工されることもあります。

 ウツギの花言葉は、「古風」「風情」「秘密」「乙女の香り」などです。

 これらの花言葉は、ウツギの幹や枝が中空になっていることや、花姿が古風な女性を思わせることに由来しています。

科・属   アジサイ科ウツギ属
学名   Deutzia crenata
和名   空木(ウツギ)
別名   卯の花(ウノハナ)
英名   Deutzia
原産地  日本、朝鮮半島、中国
開花   5月~6月

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