高鍋大師は宮崎県児湯郡高鍋町大字持田にある石像群です。
一連の石像群は、近隣にある持田古墳群の霊を慰めるために作られたものです。
高鍋大師
宮崎県児湯郡高鍋町大字持田
持田古墳群は5~6世紀に造られたものと推定されています。
前方後円墳10基、円墳75基からなり、持田旧48号墳からは前橋天神山古墳の同范鏡が確認されています。
高鍋大師には八十八ヶ所札仏と岩岡翁が刻んだ石像が700体以上あり、中には6mを超える巨大なものもあります。
町北部の丘陵地に位置し、日向灘も一望できる絶景地です。
高鍋大師は持田古墳群の霊を慰めるために、故岩岡保吉翁が開山ました。
岩岡翁は1889年生まれで、19歳で米穀販売業として独立し成功を収めました。
29歳の時に四国八十八箇所巡礼の旅へ出て、当時持田古墳群での相次ぐ盗掘に心を痛めていました。
高鍋に八十八箇所を建設することを決意し、43歳で古墳群近くの土地を購入して整地しました。
大分県から石工仏師を招聘して彫刻技術を習得し、八十八箇所仏完成後も彫像にいそしみました。
盗掘された古墳に眠る古代人の霊や、町民の安全祈願を願い、生涯をかけて神仏混合の石像群を完成させたのです。
お堂の中には、皆で楽器演奏をして完成を祝う写真が残されています。
あくまでもプロの仏師が制作したものではないため、石像はきわめて直線的なデザインをしているものが多いです。
また中には水戸黄門・助さん・格さんの像などもあり、トーテムポールに似ていると人気スポットになっています。
61歳で妻が他界してからは、高鍋大師に建てた大師堂に移り住み和尚となりました。
福島市の花見山公園をモデルとした花見山は、季節の花々がいっせいに咲き誇る桃源郷と言うにふさわしい場所です。
花木の生産農家の方が自らの山林を無料で開放し、町民や観光客に親しまれています。
この花見山をモチーフとして、高鍋町では石像群の周辺や敷地内に花や木を植栽し、四季折々に楽しめる花守山を整備しようとしています。
巨大石像群は独特のユニークさがあり、ここでしか見られないものであることから、平成21年3月に宮崎観光遺産に選定されました。
JR九州日豊本線高鍋駅よりタクシーで12分、高鍋バスセンターより宮崎交通バス道の駅つのゆきで家床下車徒歩7分です。
マイカーの場合、東九州自動車道高鍋インターチェンジから東へ向かい約11分です、駐車場があります。
ドローン 空撮 🚀 ここは、スピリチュアルな世界 🌸 花守山 🌄「高鍋大師」宮崎県 高鍋町(外部リンク)