禅林寺は、京都市左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派の総本山です。
禅林寺 永観堂
京都府京都市左京区永観堂町48
本尊は阿弥陀如来のみかえり阿弥陀で、通称は永観堂の名で知られています。
国宝の絹本着色山越阿弥陀図など多くの寺宝を所蔵し、毎年11月に寺宝展を開いています。
853年に空海の弟子真紹が藤原関雄の山荘を譲り受け、尊像を安置して真言宗の道場としたのが始まりです。
1072年に第7世永観が入寺して以来、徐々に浄土念仏道場へと変わっていきました。
永観が修行をしていたら須弥壇という仏壇から降りてきた阿弥陀様の仏像が修行を先導し始めたそうです。
それに驚いて立ち尽くしていた永観を振り返って、阿弥陀様が「永観,おそし」と声をかけました。
この見返る所作からありがたい法話が生まれ、信仰を集める源泉となっています。
顔を斜め後ろに向けた阿弥陀如来像は、みかえり阿弥陀として知られています。
京都に3箇所あった勧学院という学問研究所の一つで、古くから学問の論義が盛んです。
釈迦堂は400年以上前に建立された本格的な書院造で、中世の伝統的な建築技術の美しさが感じられます。
阿弥陀堂は紅葉に囲まれるように立つお堂で、堂内ではみかえり阿弥陀像を見ることができます。
多宝塔は境内で最も高い若王子山の中腹にあり、秋になると山中の紅葉が多宝塔を包み込みます。
永観堂は紅葉の名所として知られ、古くより「秋はもみじの永観堂」といわれています。
境内中心の大きな池が放生池で、池を取り囲むように紅葉が植えられ、秋になると水面に逆さ紅葉が映り込みます。
本物の紅葉と逆さ紅葉が景色全てを紅に染め上げる様子は、永観堂でしか味わえない秋の絶景です。
また、枝垂れ紅葉・逆さ紅葉・散り紅葉など、様々な視点から紅葉を見ることができます。
11月中旬以降に約3,000本のイロハモミジやオオモミジが、境内に鮮やかな彩りを加えます。
赤い紅葉だけでなく、黄色紅葉・青紅葉も色鮮やかに咲き誇り、色の異なる紅葉を見比べてそれぞれの違いを楽しむのも一興です。
シーズン中は期間限定のライトアップもあり、境内やお堂を真っ赤に染める素晴らしい姿が見られます。
庭園をゆっくりと散策し、季節の花や木々の風景を楽しむには、20分から30分程度かかります。
堂内の文化財の撮影、ペット同伴での境内入山、境内での飲食・喫煙はいずれも禁止です。
地下鉄なら東西線蹴上駅下車徒歩約15分、市バスなら南禅寺・永観堂道下車徒歩約3分です。
【秋の京都】禅林寺永観堂に行って御朱印をいただきました!(外部リンク)
晩秋の京都観光〜南禅寺と永観堂の紅葉日誌🍁(外部リンク)