アニメ映画「おもいでぽろぽろ」の舞台にもなった場所として知られ、高瀬地区にある30アールの広大な土地に約24,000本のベニバナが咲き誇ります。
おもひでぽろぽろ漫画の映像と、山形市各地区での実際の映像の比較。
(外部リンク)
今年は7月12日~13日の日程で「山形紅花まつり」が開催され、紅花のプレゼントや即売会、紅花音頭や花笠踊など多数のイベントが催されました。
7月は紅花の季節で紅花は山形の県花ですので、来年、山形の紅花文化に触れてみませんか。
紅花は「半夏一つ咲き」と言って、夏至から11日目の半夏生の朝、たった一輪の花が咲きます。
それを合図に一斉に花を咲かせる習性があり、とても不思議で神秘的な植物です。
半夏生=はんげしょうは雑節の1つで、半夏=烏柄杓という薬草が生える頃を言います。
かつては夏至から数えて11日目としていましたが、現在では、天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日、毎年、7月2日頃にあたります。
農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安です。
昔から山形は紅花栽培の盛んな地域で、最上川沿いの地域には今もその面影を見ることができます。
かつて「最上紅花」と言われた質の良い紅花は、染料や口紅の原料として京都や大阪へと送られました。
一つの花からたった1%しかとれないという赤い色素はたいへん貴重で、紅餅は米の百倍、金の十倍と言われるほど高価なものでした。
紅花の約99%は黄色色素で、水溶性で取り出しやすく防虫防腐効果もあることから絹や食品の色付けに使われました。
紅花は染料としてだけではなく食用としても使われ、花が咲く前の若菜をお浸しや天ぷらにして食べたり、花をお茶として飲んだりします。
この紅花交易によってもたらされた富や文化は、今も山形県の各地に残されています。
例えば、旧家に伝わる雛人形も京から持ち帰られたものです。
毎年2月には「やまがた雛のみち」と題して、代々伝わる寛永雛や享保雛を展示する催しが行われます。
そして、夏祭りとして有名な「花笠」も、実は紅花畑の様子を再現しているのです。
時が過ぎ安い化学染料が主流になった現代ですが、天然の紅花染めの美しさは化学染料にはない味わいがあります。
日本遺産「山寺と紅花」 第1回 紅花畑観舞会(外部リンク)
◎紅花まつりが毎年7月に開催されています。
山形紅花まつり (外部リンク)
〇山形紅花まつり
高瀬紅花ふれあいセンター 山形県山形市大字下東山1360
TEL 023-686-3341(山形紅花まつり実行委員会)
〇白鷹紅花まつり
滝野交流館 山形県西置賜郡白鷹町滝野1011
TEL 0238-86-0086(白鷹町観光協会)
〇おくのほそ道 天童紅花まつり
上貫津紅花畑、龍神の里じゃがらむら 山形県天童市大字貫津1374-1
TEL 023-653-1680(天童市観光物産協会)
〇河北町紅花資料館 べに花まつり
紅花資料館 山形県西村山郡河北町谷地戊1143
TEL 0237-73-3500(紅花資料館)
◎紅花染め体験は1年中気軽に体験できます。
私の部屋 天童市本町1-1-2パルテ1階
将棋むら天童タワー 天童市久野本1273-2
紅花資料館 河北町谷地戊1143
よねおりかんこうセンター 東置賜郡高畠町福沢7-1072
織染織工房わくわく舘 米沢市御廟1-2-37
紅花の館 白鷹町十王1707-1
◎紅花を鑑賞できる代表的なスポットです。
〇山形市
高瀬紅花ふれあいセンター 山形市下東山
高沢地区 山形市高沢
〇天童市
上貫津地区 天童市上貫津
〇河北町
紅花資料館 河北町谷地戊1143
〇白鷹町
十王地区 白鷹町十王
滝野地区 鷹町滝野
荻野地区 白鷹町荻野
中山地区 白鷹町中山