奈良公園は、敷地内の神社仏閣を含む、東西約4キロメートル、南北約2キロメートルに及ぶエリアを奈良公園と呼びます。
奈良公園
奈良県奈良市雑司町469
都市公園としての正式名称は奈良県立都市公園奈良公園といい、総面積は約502ヘクタールです。
周辺の興福寺、東大寺、春日大社、奈良国立博物館なども含めると、総面積はおよそ660ヘクタールとなります。
710年に都が飛鳥藤原宮から平城京に移り、奈良には山城国長岡に移るまでの74年間にわたり国政の中心でした。
この頃、信仰の場として春日大社、興福寺、東大寺等の社寺が創建・移築され、門前町として発展しました。
木々に映える堂塔伽藍、若草に萌える芝生、鹿の群れ遊ぶ風情、大仏と緑と鹿で代表される奈良公園は古都奈良の顔でもあります。
奈良公園では、古代より様々な時代において、人々の心を捉えてきた美しい風致景観が形作られてきました。
公園内には多くの国宝指定・世界遺産登録物件が点在し、年間を通じて日本国内のみならず外国からも多くの観光客が訪れます。
東大寺修二会やなら燈花会、正倉院展、春日若宮おん祭など、古都ならではの見ごたえのある行事も数多いです。
奈良公園は365日24時間、常に無料開放されている公園ですので、いつでも来ることができます。
依水園、吉城園、若草山や春日大社、興福寺、東大寺、正倉院など、複数の名所が点在しています。
春には桜の名所として、日本さくら名所100選に選定されており、浮見堂周辺で花見を楽しむ人も多いです。
都市公園としての奈良公園の始まりは堺県時代の1880年で、この年、当時官有地であった興福寺境内を公園としました。
その後、堺県が大阪府に編入され、大阪府から奈良県が分離独立したのち、新生奈良県の公園地拡張工事上申を受けました。
1960年に都市公園法に基づく奈良公園として告示され、指定面積は502ヘクタールとなりました。
公園内の大部分は芝生に覆われ、約1200頭に上る鹿が徘遊しています。
自販機の鹿せんべいは、1箱に1束10枚が入って500円です。
この鹿は国の天然記念物に指定されている野生動物ですが、無主物ではなく春日大社の占有者です。
アクセスは、近鉄奈良駅より東へ徒歩5~15分、JR奈良駅より三条通りを東へ徒歩15~30分です。
市内循環バス外回りなら、氷室神社・国立博物館、東大寺大仏殿・春日大社前、春日大社本殿のいずれかで下車します。
自動車は、名阪国道天理インターチェンジから国道169号を北へ9km、第二阪奈有料道路宝来ランプから大宮通りを東へ6kmです。
奈良公園と東大寺 ゴールデンウィークで賑わいをみせる(外部リンク)