大久野島は、広島県竹原市に属する小さな島で、周囲は約4キロメートルです。
明治時代には、瀬戸内海の軍都広島や軍港呉を守るための要塞として芸予要塞が建設されました。
大久野島
竹原市忠海町大久野島
砲台や火薬庫などの遺構が現在も残っていますが、芸予要塞は一度も使用されることなく廃止されました。
昭和時代には、日本陸軍の毒ガス工場が置かれました。
イペリットやルイサイトなどの猛毒の毒ガスが製造され、中国や東南アジアで使用されました。
毒ガス工場で働いた人々も毒性により健康を害しました。
この時期、島は地図から消され、秘密裏に運営されました。
かつての毒ガスの製造工場についての資料館も見学できます。
今では多くのウサギが生息しており、ウサギ島とも呼ばれています。
島の特徴は、約600羽の野生のウサギが暮らしていることです。
ウサギとふれあうだけでなく、キャンプやサイクリング、テニス、釣りなどのアクティビティも楽しめます。
また、島唯一の宿泊施設である休暇村大久野島では、瀬戸内では珍しい天然ラドン温泉や瀬戸内海の夕日を楽しむことができます。
ウサギも元々は毒ガスの実験動物として持ち込まれたものです。
ウサギは人に慣れており、エサをあげると寄ってきます。
また、瀬戸内海国立公園の中にあり、島全体が国民休暇村となっており、マリンスポーツに最適の島として人気です。
温泉やレジャー施設も充実しています 。
大久野島へのアクセスは、広島県尾道市からフェリーで約30分です。
フェリーは1日に4便あり、大久野島港と尾道港を結んでいます。
「うさぎ年」大久野島の癒やし旅(外部リンク)