函館の市街地を一望できる函館山は北海道函館市の市街地西端にある山で、標高は333.8m、周囲は約9.5kmあります。
函館山
北海道函館市函館山
左端は立待岬であり、右方のアンテナ群のあるのが最高峰の御殿山です。
陸繋島でありアイヌ語では亀を意味するイチンケですが、牛が寝そべるような外観から臥牛山とも呼ばれます。
南西部は溶岩台地で裾は断崖ですが、北東部はやや緩斜し幾つか深い谷に刻まれて豊かな森林に恵まれています。
自然が守られているため、数多くの動植物が見られることが魅力です。
独特な地形が織りなす絶景は、ミシュランガイドブックに三つ星として掲載されています。
かつては軍事要塞として重要な場所でしたが、恵まれた自然に溢れ約600種類の植物と約150種の野鳥が生息しています。
函館山では1898年から要塞建設が始まり、1905年までに山全体に砲台、発電所、観測所など17の施設が建設されました。
1945年の第二次世界大戦終結で要塞としての存在意義を失い、函館山一帯の国有地は函館市へ無償で貸し付けられました。
山麓には1時間前後のハイキングコースも整備され、四季折々の風景を楽しみながら歩けます。
標高334mの山頂の展望台は、雄大なパノラマや美しい夜景が楽しめるスポットとして人気があります。
特に、海と街中に建つビルの明かりのコントラストが魅力的です。
函館山からの夜景は世界三大夜景のひとつとされ、日本夜景遺産の自然夜景遺産にも登録されています。
ペリー来航時や1793年のロシア艦入港時に、住民はこの山に逃避しました。
ペリー艦隊はサンフランシスコのテレグラフ・ヒルを連想してそう呼びました。
2001年に、「函館山と砲台跡」として北海道遺産に選定されました。
展望台に行くには、3分で到着するロープウェイのほか、登山バス、タクシー、定期観光バス等を利用できます。
往復もしくは下山のみロープウェイということもできますので、昼間の明るい時間帯に上り帰りにロープウェイを利用するのもおすすめです。
ただし、マイカーは、混雑する時間帯に通行規制があります。
また、1時間ほどで歩いて上れる登山道も整備されています。
きちんと整備された緩やかな坂道を歩くハイキング感覚で、 函館山ふれあいセンターから山頂展望台まで1時間ほどです。
なお、見る場所がないほど賑わっていたり、写真の撮影もできないほど混雑する日もあるようです。
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