ワルナスビ

 ワルナスビはかわいらしい薄紫色の花を咲かせますが、葉や茎には鋭いトゲがあります。

 偶然牧草に混入して、明治時代の日本に持ち込まれたといわれています。

 アメリカ原産の多年草で、ヨーロッパやアジアなど世界に広く分布しているナス科の植物です。

 日本では1906年に、千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎博士により発見され命名されました。

 葉や茎にはたくさんのトゲがあり、繁殖すると駆除しきれないため、「悪茄子」という名前がつけられました。

 自宅で栽培したところ、全草に毒成分が含まれ何にも利用できず、どんな方法でも駆除しきれなかったそうです。

 ナス科の植物で、同じナス科のジャガイモの花とそっくりです。

 ジャガイモの新芽にはソラニンという毒が含まれていますが、ワルナスビは全体的にソラニンが含まれています。

 別名オニナスビ(鬼茄子)、ノハラナスビ(野原茄子)、アレチナスビ(荒地茄子)、悪魔のトマト、ソドムのリンゴなどと呼ばれています。

 茄子、トマト、リンゴと名前がつく「ワルナスビ」ですが、食用にはなりません。

 種子繁殖だけでなく、地下茎の断片からも繁殖していくため、繁殖力が非常に強い要注意外来生物の一つです。

 冬に休眠期を迎えますが、あたたかくなる春頃には新芽を出し驚くほどのはやさで成長していきます。

 6月~10月頃に次々と花を咲かせ、夏から秋にかけて花後に黄色い実をつけます。

 ワルナスビの花には、白色または薄紫色のものがあります。

 花の中央には小さなバナナのような黄色い雄しべがあり、さらにその中心にある先端が緑色のすっと伸びたものが雌しべです。

 花が咲き終わった7月~11月頃に実をつけます。

 つき始めはスイカのような縞模様の入った緑色をしています。

 熟すると黄色くなりミニトマトのような見た目になります。

 全草に毒を含み実にも毒が含まれるため、食べるのは避けましょう。

 たった1cmほどの根からも再生し、ほかの植物の成長を妨げるほど強い植物です。

 強健な性質から場所を問わず繁殖し、日本各地のあらゆる場所でみられます。

 美しい見た目と群生しやすい植物ですが、栽培には不向きで駆除すべき植物といわれます。

 名は言葉は、「欺瞞」「悪戯」などです、

 花はジャガイモやナスに似て果実はトマトのようであることが、「欺瞞」という花言葉の由来です。

 白くかわいらしい花をつけるにもかかわらず、葉や茎などに鋭く大きなトゲをつけることから「悪戯」といわれます。

Dsc 0081

科・属  ナス科・ナス属
学名   Solanum carolinense
英名   Carolina horsenettle
和名   ワルナスビ、悪茄子
別名   鬼茄子、野原なすび、
     荒地なすび、
     悪魔のトマト、
     ソドムのリンゴ
原産   アメリカ
草丈   30cm~80cm
花期   6月~10月

kishiym

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