レンギョウ(連翹)

 レンギョウは春の訪れを黄金色の花で華やかに告げる、モクセイ科レンギョウ属の落葉性低木広葉樹です。

 庭木のほか公園などにもよく植栽され、刈り込んで生垣に仕立てられることもあります。

 学名はForsythia suspensaで、Forsythiaは19世紀初頭イギリスの王立植物園の監督官を務めた園芸家ウィリアム・フォーサイスに因み、suspensaは、枝が“垂れる”意味です。

 別名、レンギョウウツギといい、古名はいたちはぜ、いたちぐさです。

 和名のレンギョウは、漢名の連翹を音読みしたものです。

 繁殖力が旺盛でよく繁り、株立ちして樹高は1 – 3 mまで育ちます。

 半つる性の枝は湾曲して伸び下に垂れ、地面に接触すると、そこからも根を出し新しい株ができます。

 枝は竹のような節を持ち、枝の髄が早期に消失するため、節の部分を除いて中空になります。

 このことから「空の木」、レンギョウウツギ=連翹空木という別名が付きました。

 樹皮は灰褐色で膨らんでいる皮目が多く、冬芽は卵形や楕円形で枝と同色で枝先の頂芽はほぼ葉芽です。

 葉が芽吹く前の早春には、2 – 3 cmの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数開きます。

 開花時期は華やかに見え、その花が咲き終わる頃、入れ違うように緑色の葉が茂ります。

 葉は長さ3 – 10 cm、幅2 – 5 cmの長卵形で、葉形は鋭尖で葉縁にまばらな鋸歯があります。

 秋になると濃緑色、くすんだ黄緑色、紫色と順に変色し、最後に落葉します。

 通気性と水はけが良く適度な湿度を保つ土が理想的で、鉢植えは一般的な花木や草花用培養土でも問題なく育ちます。

 古くから薬用としても利用され、その果実は漢方薬として用いられています。

 花言葉は「期待」「希望」「集中力」です。

 この美しい花は春に鮮やかな黄色い小花を枝いっぱいに咲かせ、「期待」「希望」は春の訪れを象徴するような意味を持っています。

 「集中力」という花言葉は、黄色い花が集中的に一気に咲くことにちなんでいます。

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科・属  モクセイ科
     レンギョウ属
学名   Forsythia suspensa
英名   Forsythia Golden bells
和名   連翹
原産地  中国
樹高   2~3m
耐寒性  やや強い
耐暑性  弱い
花色   黄色
開花   3月~4月

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