ムラサキゴテン

 ムラサキゴテン(紫御殿)は、メキシコが原産のツユクサ科トラデスカンチア属に分類される常緑性多年草です。

 全体が美しい紫色に染まることから、ガーデニングや寄せ植えに欠かせない園芸植物として親しまれています。

 また、明るい日陰ほどの日当たりを好みますので、鉢植えにして室内観葉植物として楽しむこともできます。

 強い日差しを浴びると葉焼けする可能性がありますので、夏場は日陰で管理するのがおすすめです。

 鉢植えにして移動できるようにしたり、地植えにする場合は壁沿いの陰になる場所や常緑樹の足元の陰を利用して植えます。

 乾燥に強いため地植えで育てる場合は、根付いてしまえば基本的に水やり不要です。

 夏に日照りが続いてくったりとしているときは、朝の涼しい時間帯に水やりしましょう。

 鉢植えで育てる場合、春から秋の生育期間中は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。

 ただし、根腐れを防ぐためにも冬場は水やりを控えめにしましょう。

 地上部全体が紫色をしており、葉はやや多肉で長楕円形です。

 長さは約10cm、幅は約2cmで、葉全面に白く柔らかい毛が密生します。

 茎は直立しますが、成長すると倒れてほふくします。

 成長が早いため、春から秋の間は適宜、茂りすぎた枝を剪定して形を整えることが大切です。

 剪定するときは茎の分岐している根本か、土の生え際で切るだけです。

 また、枯れた葉や花を定期的に取り除くことで、病害虫予防にもなります。

 乾燥した日当たりの良い環境を好み、6月から9月頃に、紅紫色の花を付けます。

 寒さにやや弱く、霜が降りるような地域では枯れる可能性があります。

 そのため、冬は室内に移動させて冬越しさせるのが一般的です。

 なお、軽度の毒性が含まれているため、ペットや小さな子供がいる家庭では注意が必要です。

 葉を噛んだり食べてしまうと、口内がピリピリ痺れたり胃腸の不調を引き起こす可能性があります。

 ムラサキゴテンを育てる際は、ペットや子供の手の届かない場所に置くことがおすすめです。

 
 花言葉は、「優しい愛情」「誠実」「変わらぬ愛」です。

 「優しい愛情」は、葉っぱの見た目が初恋のイメージからきているそうです。

 「誠実」「変わらぬ愛」は、荘厳さすら感じられる全草の紫色から来ています。

 ムラサキゴテンの紫色は、豊かさや高貴さを象徴しています。

Dsc 0103

科・属  ツユクサ科
     トラデスカンチア属
学名   Tradescantia pallida
     ’Purple Heart’
英名   wandering jew、
     purple heart、
     purple queen
和名   ムラサキゴテン
     紫御殿
別名   パープルハート
     プルプレ
     セトクレアセア
花期   6月~9月

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