マテバシイ

 マテバシイ(馬手葉椎)はブナ科マテバシイ属の常緑高木で、日本固有の種です。

 本来の分布は、九州から沖縄にかけての海沿いの山林です。

 昔から公園、街路樹などに栽培され、旧来の分布ははっきりしなくなっています。

 成長が早く剪定に強く、大気汚染や直射日光、潮風にもよく耐えます。

 5月のおわり頃から6月にかけ、尾状の花序を形成します。

 成木の根系は地際でよく分岐し、水平にも垂直にもよく根を伸ばします。

 地下性の発芽様式を持ち、稚樹のうちは直根の発達が著しいです。

 枝条はよく分岐し通直とならず、樹皮は暗褐青灰色で平滑です。

 幹は灰黒色で平たく滑らか、樹皮に縦の白色の筋が入ります。

 葉は有柄で互生しよく繁り倒卵状楕円形で、先は短い鋭尖形です。

 葉の表は光沢があり、葉の裏は淡緑褐色です。

 雌花の花序はまとまった1つの花軸につき、ドングリも群れて形成されます。

 ドングリは2年型で、雌花の穂は開花したその年はドングリにはなりません。

 小さなまま冬を越し、翌年の夏以降急速に膨らんでドングリのかたちになります。

 ドングリは長さ1.5~3cmほどと大型で、ぼうしはうろこ模様です。

 あくが少なく、炒って食べたり茹でて粉にして食べることができます。

 そのままでも食べられますので、救荒食として各地に植栽されました。

 春日市商工会では、ドングリ焼酎を開発したそうです。

 花言葉は、「長寿」「もてなし」「永遠の愛」などです。

 「長寿」は、木の寿命が長く厚い葉が3年くらい生きることから来ています。

 「もてなし」は、大きく寿命の長い木がリスなどに住処と実を与え、訪れる動物たちに実をいっぱい提供することが由来です。

 「永遠の愛」は、山の動物たちが厳しい冬を乗り越える上で、毎年の秋の実が大切な食糧を与えることから生まれた言葉です。
 

Dsc 0162

科・属  ブナ科マテバシイ属
学名   Lithocarpus edulis
英名   Japanese false oak
和名   マテバシイ、馬手葉椎
別名   サツマジイ、薩摩椎、
     マテガシ、馬手樫、
     マテジイ、馬手椎
花期   5~6月頃

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