ボケ(木瓜)

 日本では平安時代と古くから親しまれてきた花木です。

 江戸時代に品種改良が進んだと言われていて、赤色や白色などの花を咲かせます。

 ボケ属には、日本原産のクサボケ、中国原産のマボケとボケの3種類があります。

 一般的でよく見かける種類は、中国原産のマボケです。

 花と実の断面をモチーフとしや「木瓜紋」は、日本の五大紋のひとつです。

 その中でもボケの五弁の花を模った「五つ木瓜」(いつつもっこう)は、戦国武将、織田信長の家紋です。

 200種類以上の品種が存在し、盆栽としても楽しめるため人気があります。

 春に咲く種類がほとんどですが、春の中でも咲くタイミングの速さで、早咲き、中咲き、晩咲きの種類に分けられます。

 四季咲きの品種や寒咲きの品種もあります。

 花色は、赤色、ピンク色、白色などさまざまで、咲く時期は品種によって異なりますが、基本的には、3月、4月です。

 低木のため、庭木としてもよく見かけます。

 花が咲き終わった後は実をつけますが、食用には向きません。

 疲労回復に効果があると言われ、ボケ酒として楽しむことがあります。

 乾燥させたものは「木瓜実」(もっかじつ)と呼ばれ、漢方薬としても利用されます。

 花言葉は、「先駆者」「指導者」「平凡」「退屈」「妖精の輝き」「魅感的な恋」です。

 「先駆者」「指導者」は、織田信長をイメージしてついた花言葉のようです。

 「平凡」「退屈」は、低木なので小さい庭に植えられることが多かったからのようです。

 「妖精の輝き」「魅感的な恋」は、種類の多い魅惑的な花姿からイメージしてついた花言葉のようです。

科・属   バラ科ボケ属
学名   Chaenomeles speciose
     チアナメルス・スペシオーサ
和名   木瓜
別名   唐木瓜(カラモッコウ)
英名   Japanese quince,
      Flowering quince
開花時期 11~2月(寒咲き)
     3~4月(春咲き)
花色   赤、ピンク、白など
樹高   1~3m 低木
原産地  中国

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