フウセンカズラ

 フウセンカズラ(風船葛)は、ムクロジ科フウセンカズラ属に属する一年草です。

 緑の風船のような透けた緑色の実をつけることが和名の由来で、英名でもBalloon vineと呼ばれています。

 学名のCardiospermumは、ギリシア語で心臓を意味する「Cardia」と種子を意味する「sperma」が合わさったものです。

 風に揺れているようで見た目にも涼しげで、蔓は絡みあいながらもぐんぐん伸びる植物です。

 北アメリカ南部原産の非耐寒性植物で、フェンスなどに絡みつきながらよく繁茂します。

 生命力を象徴する文様ですので、 子孫繁栄や長寿を意味し縁起の良い柄とされています。

 花は小さく、目立ちませんが、その後にできるホオズキのように膨らんだ可愛い実が目を楽しませてくれます。

 実とつるのグリーンが涼しげで、夏の日除けとしてフェンスなどに絡ませたり、鉢植えや切り花としても人気があります。

 小さな白い花を咲かせ、その後に風船のように膨らんだ実をつけます。

 花を観賞するためよりむしろ、風船状の果実を見て楽しむために栽培されます。

 葉は互生5cm~10cmの三出複葉で、小葉は草質で柔らかくあらい鋸歯があります。

 草丈は50cm~3mで、巻きひげでからみつきながらぐんぐんと育ちます。

 夏の日差しを遮るため、グリーンカーテンにも重宝されます。

 開花期は7月~9月頃で、白い5mmくらいの花を咲かせます。

 花には、散形状に葉腋からでる長い柄の先に数個付きます。

 果実は径3cm、3稜球形で風船状にとなり、緑色で、後に茶色く枯れます。

 秋には熟した実の中に3つの種をつけ、栃の実を小さくした姿に見えます。

 種子は球形で黒色、大粒、なめらかで、ハート形の白い部分があります。

 インドやジャワ島では若芽を食べたり、中国では全草を解毒・利尿に用いたりします。

 花言葉は、「一緒に飛びたい」「自由な心」「多忙」などです。

 「一緒に飛びたい」「自由な心」は、フウセンカズラの実は風船のようで、ゆらゆらと飛んでいるように見えることに由来しています。

 「多忙」は、たくさんの実をつけるフウセンカズラにちなんでつけられました。

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科・属  ムクロジ科、
     フウセンカズラ属
学名   Cardiospermum
     halicacabum
英名   Balloon vine
     Heart seed
     Heart pea
和名   風船葛
別名   バルーンバイン
原産地  熱帯アメリカ、
     アフリカ、インド
開花   7月~9月

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