フィットニアはキツネノマゴ科アミメグサ属の植物で、常緑性の多年草です。
ペルー・コロンビアのアンデス山脈の、湿度の高い林の下に自生する熱帯性の植物です。
日本に入ってきたのは、明治末から大正初期ころといわれています。
フィットニアの名前はイギリスの生物学者フィットン姉妹の名にちなみます。
濃い緑色の葉に赤や白の葉脈が、細かいところまでくっきりと網目状に走っています。
葉のグリーンの色と、美しく色づく葉脈のコントラストを楽しむ観葉植物です。
その様子からアミメグサ=網目草の別名があります。
葉のコントラストが美しく、エキゾチックな雰囲気を持っています。
小型の鉢からこんもり溢れる姿は愛らしく、観葉植物として部屋が華やかになります。
品種には、白い葉脈のシロアミメグサ、小型品種のコガタシロアミメグサ、ピンクの葉脈のベニアミメグサなどがあります。
日本で流通しているのは、フィットニア・アルビウェニスという園芸品種として改良されたものです。
地を這うように大きくなり、小さな葉には白や赤の葉脈が目立ちます。
成長しても草丈は20㎝ほどで、コンパクトに楽しめ机や棚に気軽に飾れます。
四角柱の花穂を直立させ薄黄色の花を咲かせますが、花より葉の方が観賞価値の高い植物です。
花自体は小さくあまり目立たず、花穂の方が比較的よく目に付きます。
日本の気候では花を咲かせることは滅多にありませんが、冬の温度管理を上手く行えば花をつけることもあります。
茎は上には伸びず横に這うように伸びて広がっていき、かわいい葉が吊り鉢や寄せ植えのポイントになります。
生長が早く、枝葉が伸びて乱れたときは刈り込んで整形します。
熱帯地域原産のため高温多湿に強く、寒さや乾燥に弱い性質を持っています。
そのため、冬越しさせるには寒さに気を付ける必要があります。
とはいえ、春から夏にかけては戸外で育てることもできます。
花言葉は、「デリケートな心」「羨ましい」などです。
「デリケートな心」は、葉脈に入る繊細な斑模様につけられています。
「羨ましい」は、葉の桃紅色や白色の網目模様の美しさからきているようです。
科・属 キツネノマゴ科
アミメグサ属
学名 Fittonia
英名 Nerve plant
和名 フィットニア
別名 アミメグサ、網目草
原産地 南アメリカアンデス地方
花期 3月ころ