ヒメヒマワリ(姫向日葵)は、キク科ヒマワリ属の一年草です。
ヒマワリと同じくアメリカ原産で、茎や葉には粗い毛が生え葉はおむすび形です。
一重咲きと八重咲きの品種が出回っていますが、よく見かけるのは八重咲き種の方です。
18世紀に日本に導入され、日本の風土になじんで夏の風物詩として愛されるようになりました。
和名の「菊芋擬き=きくいももどき」は、ヒマワリ属の菊芋に花が似ていることから来ています。
英語のFalse Sunflowerは、ひまわりが太陽の形に似ていて太陽に従うからつけられたようです。
ひまわりの花をイメージすれば、サンフラワーという名前が連想できそうです。
その太陽を追いかける特性から、向日葵という名前がつけられています。
日本では特に、ヒメヒマワリの明るい黄色が希望と感謝の象徴として人々の心に深い印象を与えています。
その鮮やかな黄色と大きな花が特に注目され、各種のイベントや特別な機会に選ばれることが多いです。
プレゼントや装飾に使用されることが多く、特に夏のイベントやフェスティバルにおいて美しさが引き立ちます。
明るい黄色は他の花と調和しやすく、特に結婚式やお祝いの席で非常に人気があります。
そのため、フラワーアレンジメントやブーケに頻繁にもよく使用されます。
花は7月から9月にかけて咲き、直径は8cmくらいです。
根張がよくやや大きくなりますので地植えに向いていて、花壇の中から後ろ側に植えるとよいです。
花もちが比較的よく広がって咲くのが魅力的ですので、寄せ植えにはあまり向いていません。
茎の高さは60cmから150cm になり、全体にヒマワリより小柄で下からよく分枝します。
茎は淡緑色で淡紫色の斑がありまばらに毛が生えていてざらつきます。
葉は茎の基部では対生しますが、大部分は長い柄がついて互生します。
花期は夏で、花は頭状花で、径は5cmから9cmで、周囲につく黄色の舌状花と中央に多数集まる黒紫色の筒状花からなります。
花言葉は、「憧れ」「崇拝」「誘惑」です。
「憧れ」は、古代インカ帝国で太陽神の象徴として、ギリシャ神話で太陽神に恋した海の妖精に由来します。
「崇拝」は、憧れの意味があるたまです。
「誘惑」は、気になる方へ誘惑したいという意味のようです。
科・属 キク科ヒリオプシス属
学名 Heliopsis helianthoides
英名 False Sunflower
和名 ヒメヒマワリ、姫向日葵
別名 菊芋擬き、
キクイモモドキ、
石芋、イシイモ
原産地 北アメリカ
開花 6〜9月