ヒメカンゾウ(姫萱草)

 ヒメカンゾウは、ユリ科ワスレグサ属の多年草です。

 別名ゼンテイカ、ヘメロカリス、デイリリー、などとも呼ばれています。
 
 関連種には、ニッコウキスゲ、トビシマカンゾウ、エゾゼンテイカなどがあります。

 カンゾウの仲間には、ノカンゾウ 、 ヤブカンゾウ 、 ハマカンゾウなどがあります。

 その中でも小ぶりな品種であることから、ヒメカンゾウの名がついたようです。

 漢名の萓草は、憂いを忘れる草という意味があります。

 アムールの原産といわれ、江戸時代から栽植されている。

 主な自生地は、本州中部以北の亜高山や山地の草原や傾斜地などです。

 草丈は30~40㎝と、ワスレグサの中では小型です。

 線形の葉が放射線状の株になり、花茎に数個のラッパのような花を横向きにつけます。

 野生のニッコウキスゲやユウスゲと同様に、朝に開花し夕方に萎む一日花です。

 朝咲いて夕方にしぼむ1日花ですが、 1つの花径に蕾がいくつか用意されていて次々と咲きます。

 花は一日で終わりますが、午前中がとくにきれいです。

 英語でもDaylilyという名が付いていますが、実際には翌日または翌々日に閉花するものも多いです。

 ヒメカンゾウを植えるのに適した時期は、新芽が動き出す前の3月です。

 3~4月の植え替えの作業時に、株を3~5芽を目安に分けて繁殖させることができます。

 6枚の花びらをもつオレンジに近い黄色の花が咲き、5月ころに花の見ごろを迎えます。

 花冠は直径5~7センチで6裂し、花径は葉より短いです。

 果実は長卵形の蒴果で、黒くて丸い種子を含みますが結実するのは稀です。

 太陽をたっぷり浴びてよく育ち、初心者でも栽培するのがやさしいです。

 植え替えは数年はしなくても大丈夫ですが、根詰まりを起こしてるときは植え替えが必要です。

 花言葉は、「媚態」「一夜の恋」「愛の忘却」などです。

 「媚態」は、花に艶のある美しさがあることから付けられました。

 「一夜の恋」「愛の忘却」は、花が一夜限りで萎んでしまうという特徴に由来します。

Dsc 0090

科・属  ユリ科ワスレグサ属
学名   Hemerocallis
     dumortierii
     Morr. var dumortierii
英名   day lily
和名   ヒメカンゾウ
     姫萱草
別名   ゼンテイカ、
     ヘメロカリス、
     デイリリー
原産   朝鮮、中国(原産地不明)
花期   5月~6月

PAGE TOP inserted by FC2 system